撤回論文はもともと粗雑に書かれていた(解説:折笠 秀樹 氏)-441

提供元:臨床研究適正評価教育機構

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公開日:2015/11/02

本記事のコメンテーター

折笠 秀樹( おりがさ ひでき ) 氏

統計数理研究所 大学統計教員育成センター 特任教授

滋賀大学 データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター 特任教授

J-CLEAR評議員

臨床研究の不正により、一連の論文が撤回(retract)されたのを覚えているだろう。ここでは、撤回論文50編と同じ雑誌から非撤回論文50編を選んで、どちらが粗雑であったかを調査した。事実の食い違い(本文と抄録で数値が合っていない)、計算ミス(合計が合わない)、p値の誤り(数値は違っているのに非有意とある)など、基本的なミスが粗雑(あるいは矛盾点)の例である。

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