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超高齢の乳がん患者における術後の局所再発率と生存率

提供元:ケアネット

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公開日:2026/08/14

 

 超高齢乳がん患者に対する外科的治療の有効性とアウトカムを検討するために、米国・スタンフォード大学のDavid Foulad氏らが、新規発症の原発乳がんまたは温存乳房内再発(IBTR)で手術を受けた85歳以上の患者のデータを解析したところ、手術が満足のいく局所制御をもたらすことが示唆された。Breast Cancer Research and Treatment誌2026年8月6日号に掲載。

 本研究は、Stanford HealthcareおよびSutter Healthの電子カルテをカリフォルニア州がん登録とリンクさせたデータベース「Oncoshare」を用いて実施された。2010~19年に、原発乳がんまたはIBTRに対し外科的治療を受けた85歳以上の91例を対象に、外科的治療および予後データを解析した。

 主な結果は以下のとおり。

・91例のうち85~89歳が65例(71%)、90歳以上が26例(29%)であった。29.2%は検診により発見され、57.7%に乳がん既往歴が認められた。
・96の腫瘍のうち70%で乳房温存術が施行された。リンパ節の病期評価は、温存術群の36%、全摘群の91%で実施された。
・追跡期間中、局所領域再発は18例(うち17例が温存術後)で認められ、乳がん死亡は2例だった。
・乳がん特異的生存率は3年で100%、5年で98.0%(95%信頼区間[CI]:94.3~100)と非常に高かった。
・全生存率(OS)は3年で77.9%(95%CI:68.8~88.1)、5年で59.9%(同:49.3~72.6)であった。
・年齢層別の5年OSは、85~89歳で71.9%(同:60.4~85.6)、90歳以上で28.3%(同:13.6~58.6)で、有意な差が認められた(p<0.001)。
・OS中央値から推定された平均余命は、85~89歳で7.6年、90歳以上で3.5年であった。
・Aalen-Johansen推定量を用い、死亡を競合リスクとして考慮した場合、局所領域再発の累積発生率は、3年で4.6%(95%CI:2.2~9.0)、5年で13.4%(同:5.9~20.8)であった。

 著者らは、「手術は、85歳以上の新規乳がんまたはIBTR患者において満足できる局所制御を達成できる」と結論している。

(ケアネット 金沢 浩子)