細菌性の市中肺炎に対する経口lefamulinとモキシフロキサシンの比較試験―非常に広域な抗菌薬の用途はきわめて慎重な考慮の下に決定されねばならない―(解説:吉田 敦 氏)-1157 提供元:臨床研究適正評価教育機構 ツイート 公開日:2019/12/18 企画協力J-CLEAR 本記事のコメンテーター 吉田 敦( よしだ あつし ) 氏 東京女子医科大学 感染症科 J-CLEAR推薦コメンテーター オリジナルのニュース 市中肺炎に新規経口抗菌薬lefamulinが有効/JAMA(2019/11/15掲載) 今回、成人の細菌性の市中肺炎を対象とした経口lefamulin 5日間投与とモキシフロキサシン7日間投与の第III相ランダム化比較試験(LEAP 2 study)の結果が発表された。lefamulinはプレウロムチリン(pleuromutilin)に近縁の抗微生物薬で、リボゾームの50Sサブユニットの23SリボゾーマルRNAに作用することで蛋白合成を阻害する。lefamulinはバイオアベイラビリティに優れ、経口、静注両方で利用可能であり、またin vitroでMSSA、MR… ログインしてコンテンツへ 新規会員登録はこちら 医師 薬剤師 医学生 その他 医療関係者 記事全文がお読みいただけるようになるほか、ポイントプログラムにもご参加いただけます。 参考文献・参考サイトはこちら 1)File TM, et al. Clin Infect Dis. 2019;69:1856-1867. 2)Prince WT, et al. Antimicrob Agents Chemother. 2013;57:2087-2094. 3)Barber GR. Unique Antibacterial Agents. In:Bennett JE, Dolin R, Blaser MJ. Mandell, Douglas, and Bennett's Principles and Practice of Infectious Diseases. 9th ed. Elsevier Health Sciences;2019. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 吉田 敦先生の他のコメント MRSA菌血症におけるβラクタム薬の併用効果(解説:吉田敦氏)-1207 (2020/04/02掲載) B群髄膜炎菌ワクチンの用途と限界(解説:吉田敦氏)-1206 (2020/04/01掲載) 州による敗血症治療のプロトコール導入は、成人敗血症の院内死亡の減少に寄与したか(解説:吉田敦氏)-1141 (2019/11/22掲載) サイトメガロウイルス(CMV)の再活性化に対するmaribavirの効果(解説:吉田敦氏)-1140 (2019/11/21掲載) 外来診療中のサージカルマスク着用とN95マスク着用の呼吸器感染症予防効果の比較(解説:吉田敦氏)-1139 (2019/11/19掲載) Sepsisの4タイプの表現型の提唱とその評価(解説:吉田敦氏)-1077 (2019/07/16掲載) メタゲノム解析による中枢神経感染症の原因診断(解説:吉田敦氏)-1068 (2019/06/28掲載) リファンピシン耐性結核の治療期間短縮トライアル(解説:吉田敦氏)-1038 (2019/05/09掲載) 結核のDOTにもスマートフォン導入か(解説:吉田敦氏)-1032 (2019/05/02掲載) 新規のアミノグリコシド系抗菌薬plazomicinの複雑性尿路感染症に対する効果(解説:吉田敦氏)-1013 (2019/03/08掲載) 感染性心内膜炎の静注抗菌薬による治療を部分的に経口抗菌薬に変更できるか(解説:吉田敦氏)-1007 (2019/02/21掲載) 病院の水系による感染症の解析と克服は難しい課題である(解説:吉田敦氏)-995 (2019/01/14掲載) 麻疹ウイルスをベクターとしたチクングニアウイルスワクチンの免疫原性・安全性・忍容性(解説:吉田敦氏)-975 (2018/12/17掲載) 免疫再構築症候群(IRIS)による結核発症・悪化の予防にprednisoneが有効(解説:吉田敦氏)-973 (2018/12/14掲載) 妊娠中の細菌性膣症に対する早期のクリンダマイシンの効果:多施設二重盲検ランダム化比較試験(PREMEVA)(解説:吉田敦氏、吉田穂波氏)-949 (2018/11/12掲載) 臨床効果と薬剤の副作用を考慮したブドウ球菌菌血症の適切な治療期間:アルゴリズム法と通常法との比較(解説:吉田敦氏)-933 (2018/10/19掲載) ICUにおけるCandida aurisの集団発生と制圧(解説:吉田敦氏)-930 (2018/10/17掲載) 成人の潜在性結核感染症に対するINH、RFPの比較試験(解説:吉田敦氏)-916 (2018/09/18掲載) 成人のインフルエンザに対するバロキサビル マルボキシルの効果(解説:吉田敦氏)-913 (2018/09/17掲載) 外来での高齢者に対する抗菌薬処方(解説:吉田敦氏)-907 (2018/09/04掲載) 複雑性尿路感染症に対するメロペネム/vaborbactamの効果(解説:吉田 敦 氏)-826 (2018/03/14掲載) 敗血症性ショックに対するグルココルチコイドの投与:長い議論の転機となるか(解説:吉田 敦 氏)-813 (2018/02/15掲載) letermovirは造血幹細胞移植での有力なサイトメガロウイルス感染症発症予防薬となるか(解説:吉田 敦 氏)-792 (2018/01/08掲載) 腸チフスにおける蛋白結合型ワクチンの有効性-細菌摂取による感染モデルでの検討(解説:板倉泰朋氏)-761 (2017/11/09掲載) ASPECT-cUTI試験:複雑性尿路感染症におけるセフトロザン/タゾバクタムの治療効果~レボフロキサシンとの第III相比較試験(解説:吉田 敦 氏)-401 (2015/08/21掲載) 病院での手指衛生を向上させる介入とは? ―システマティックレビューとネットワークメタアナリシスによる解析―(解説:吉田 敦 氏)-400 (2015/08/20掲載) 成人の季節性インフルエンザに対するオセルタミビルの効果:ランダム化比較試験のメタ解析(解説:吉田 敦 氏)-319 (2015/03/05掲載) エボラ、マールブルグウイルスワクチンの安全性と免疫原性(解説:吉田 敦 氏)-302 (2015/01/20掲載) 小児BCG接種、結核菌への感染を2割予防-(解説:吉田 敦 氏)-249 (2014/09/26掲載) 新規経口薬、移植後サイトメガロウイルス感染症の予防効果を確認(解説:吉田 敦 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(217)より- (2014/06/24掲載) 中国で初めて報告された鳥インフルエンザA(H10N8)のヒト感染例―既報のトリ由来H10N8とは異なるタイプと判明―(コメンテーター:吉田 敦 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(185)より- (2014/03/17掲載) 乳酸桿菌やビフィズス菌による抗菌薬関連下痢症の予防効果―長い論争に結論は見えるのか―(コメンテーター:吉田 敦 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(152)より- (2013/11/28掲載) ICUでのMRSA感染症を防ぐために有効な方法とは?(コメンテーター:吉田 敦 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(117)より- (2013/07/25掲載) その他の解説記事をみる J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)とは J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)は、臨床研究を適正に評価するために、必要な啓発・教育活動を行い、わが国の臨床研究の健全な発展に寄与することを目指しています。 本企画では、J-CLEARの活動の一環として、CareNet.comで報道された海外医学ニュース「ジャーナル四天王」に対し、臨床研究の適正な解釈を発信します。 詳しくはこちら このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 脳梗塞発症後4.5時間以内、tenecteplase vs.アルテプラーゼ/JAMA(2024/10/10) 乳がん術後放射線療法、最適な分割照射法は?/BMJ(2024/10/10) NSAIDs、心筋梗塞や胎児動脈管収縮に関して使用上の注意改訂/厚労省(2024/10/10) 誤嚥性肺炎に関連する抗コリン薬~日本医薬品副作用データ(2024/10/10) 2剤併用の新レジメンで腎細胞がん患者の生存期間が倍増(2024/10/10) 染毛剤の成分が網膜症を引き起こすことも(2024/10/10) CAR-T細胞療法により二次がんリスクは上昇しない(2024/10/10) 糖尿病患者は喘息リスクが2倍近く高い可能性(2024/10/10) [ あわせて読みたい ] 一発診断(2019/12/11) Dr.白石のLet's エコー 運動器編(2019/11/07) 毎日使える 街場の血液学(2019/10/09) Dr.林の笑劇的救急問答14<下巻>(2019/08/07) Dr.安部の皮膚科クイズ 初級編(2019/07/15) ~プライマリ・ケアの疑問~ Dr.前野のスペシャリストにQ!【精神科編】(2019/06/15) Dr.たけしの本当にスゴい高齢者身体診察(2019/05/15) J-COSMO(ジェイ・コスモ)Vol.1 No.1(2019/04/17) Dr.林の笑劇的救急問答14<上巻>(2019/03/15) 志水太郎の診断戦略ケーススタディ(2019/02/15)
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