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~プライマリ・ケアの疑問~ Dr.前野のスペシャリストにQ!【精神科編】

はっきり!スッキリ!あなたのすべきことがわかる一問一答Q&A番組!

診療科
内科  精神科/心療内科  総合診療科 
収録内容
第1回 うつ病の診断と治療
第2回 うつ病の薬物療法
第3回 双極性障害
第4回 発達障害
第5回 不眠
第6回 不安障害
第7回 認知症の診断
第8回 認知症の治療
第9回 自傷・摂食障害
第10回 人格障害・心気症
第11回 アルコール依存症
第12回 統合失調症
講師
前野 哲博 松崎 朝樹
収録時間
117分
価格
8,250円(税込)
発行日
2019-06-15
商品コード
CND0289

うつ、不眠、認知症や発達障害。精神科領域の疾患は内科で日々出合うもの。頻繁に診察するものの精神科領域の対応や処方は実は苦手…という先生も多いのではないでしょうか。
「Dr.前野のスペシャリストにQ!」第7弾は精神科を取り上げます。
CareNet.com医師会員から集めた疑問をプライマリケア医視点で前野哲博先生が厳選。精神科のスペシャリスト松崎朝樹先生が、日常診療に役立つノウハウを交えてズバリ一問一答で解決します。

第1回 うつ病の診断と治療


内科で最もよく診察する精神疾患はうつ病。頻度が高いからこそ出てくる疑問を前野先生が厳選。
簡便なスクリーニング方法、希死念慮の確認方法、疑ったときのファーストアクションなどのエッセンスを松崎先生がクリアカットに解説します。

第2回 うつ病の薬物療法
今回はうつ病の薬物療法、専門医の治療戦略と、内科で使いやすい1剤を伝授。症状が軽くなったら薬をやめていい?とりあえず抗不安薬で様子をみてもいい?うつ病の薬物療法で内科医が陥りがちなピットフォールもひとつずつ解消します。

第3回 双極性障害
実はうつ病と見誤りやすいのが双極性障害。どんなときに双極性障害を疑うか。内科医は決して手をつけてはいけないと思いがちですが、患者が精神科に受診するまでのつなぎに、していいこと、してはいけないことをズバリ回答します。

第4回 発達障害
一時期、診断自体が”流行”してしまった発達障害。自閉スペクトラム症とADHDそれぞれの疾患像と必要な対応をコンパクトに解説します。プライマリケアでは、診断や処方よりも、QOLを向上させる関わり方を理解し家族に指導できることが重要。そのポイントを松崎先生に教えてもらいます。

第5回 不眠
プライマリケアでよく出会う”不眠”。睡眠薬を処方する前に確認すべきことが実は多いんです。つまり、睡眠薬が必要ない例を見極める質問を2つ紹介します。そして、睡眠薬を処方するときのポイントを伝授。ベンゾジアゼピン系の依存をなるべく作らない最新の処方、そしてすでに依存になっている睡眠薬の減らし方を学びましょう。

第6回 不安障害
”抗不安薬”という名前に惑わされないでください。不安障害の治療薬はSSRI。わかっていても抗不安薬のほうが出しやすいと感じる先生へ、初めの一手として専門医が勧める処方例をお教えします。長期服用してきた抗不安薬の減らし方も、スペシャリストのワザをあれもこれも惜しげなく伝授します!

第7回 認知症の診断
最近もの忘れがひどくて、という患者。エピソード記憶があれば認知症ではないとするのは実は間違い。認知症を早期発見するには、こうした訴えを無視しないことが重要。ではどう対応するのがよいのか?認知症の診断に関する疑問に答えます。

第8回 認知症の治療
抗認知症薬はどれを使うべき?専門医受診を促すよい方法は?疲弊した家族にどう対応すべきか?周辺症状への対処は?認知症治療で必ず遭遇する”困った”を解消します。

第9回 自傷・摂食障害
アピールだろう、どうせ死ぬ気はない、と邪険にしがちな自傷や摂食障害。面倒と感じる気持ちはあっても、医療者として押さえておくべき対応をお教えします。

第10回 人格障害・心気症
パーソナリティ障害、心気症、いずれも医療者の陰性感情が生じやすいもの。診断も薬物療法もあまり効果がない、それでも診療を続けないといけないとき、精神科専門医はどのように考えて対応しているのか、スペシャリストのノウハウを紹介します。

第11回 アルコール依存症
酒が1週間止められないなら、アルコール依存と診断し断酒あるいは節酒を指示する。治療方針はシンプルですが断酒できないから病気なので、診療にへきえきすることもあるのではないでしょうか。治療のポイントは患者そして患者家族との関わり方にあります。離脱対策や長期入院時の注意点など、必要不可欠なトピックを10分にまとめました。

第12回 統合失調症
統合失調症はきちんと服薬していれば、恐れるような疾患ではありません。統合失調症の陰性症状とうつ病をどう見分けるか、専門医受診までのファーストチョイス、内科で出合う慢性期統合失調症管理のポイント、入院が決まったときに確認すべき点といった非専門医に必要十分な統合失調症対応のエッセンスを伝授します。

前野 哲博 ( まえの てつひろ )氏 筑波大学 教授/附属病院総合臨床教育センター部長・総合診療グループ長

1991年筑波大学卒業。河北総合病院で研修後、筑波大学総合医コースレジデント、川崎医科大学総合診療部、筑波メディカルセンター病院総合診療科等を経て2000年より筑波大学講師、2009年より現職。臨床教育のコーディネートを行うとともに、総合診療科において診療および学生・レジデントの指導を行っている。 著書:「帰してはいけない外来患者」(医学書院)ほか

松崎 朝樹 ( まつざき あさき )氏 筑波大学 精神神経科 診療講師

1998年筑波大学卒業後、同大学にて研修。2001年栗田病院にて勤務を開始し、水戸医療センター、埼玉県立精神医療センター、筑波大学附属病院、大原神経科病院、国立精神・神経医療研究センター勤務を経て、2014年より現職。 「自分の感覚は参考に留め、根拠ある診断と妥当な治療を丁寧に試みる」ことを胸に留め、日々診療にあたっている。教育に関してのモットーは、「愚かしい方法を嫌って愚かで居続けるより、愚かしい方法を使ってでも賢くなりたい」。 著書:『気分障害ハンドブック』、『語呂で覚える!DSM-5』、『DSM-5を使うということ その可能性と限界』(メディカル・サイエンス・インターナショナル)