高濃度乳房女性の検診、マンモグラフィに追加すべき検査は?/Lancet
乳がんスクリーニングを受ける高濃度乳房の女性にとって、最も有益な補助的画像検査法は明らかになっていない。英国・ケンブリッジ大学のFiona J. Gilbert氏らは、マンモグラフィ陰性の高濃度乳房の女性における補助的画像検査として、簡易的(abbreviated)MRI(AB-MR)、全自動乳房超音波(Automated Breast Ultrasound System:ABUS)および造影マンモグラフィ(contrast-enhanced mammography:CEM)をデジタルマンモグラフィ(FFDM、標準画像検査法)と比較した無作為化試験「BRAID試験」を行った。中間解析の結果、AB-MRとCEMは、ABUSと比較して浸潤がんの検出率が3倍高く、半分のサイズのがんが検出可能であったことを報告した。著者は、「本検討では、高濃度乳房の女性において、補助的な画像検査はがんの早期発見に結び付く可能性が示されたが、過剰診断の程度は推定されていない」と述べている。Lancet誌2025年5月31日号掲載の報告。