早期アルツハイマー病、OGA阻害薬ceperognastatの有用性/JAMA

提供元:ケアネット

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公開日:2026/07/30

 

 O-結合型N-アセチルグルコサミニダーゼ(OGA)阻害薬のceperognastatは、早期症候性アルツハイマー病(AD)の疾患進行抑制効果が認められなかった。米国・Eli Lilly and CompanyのAdam S. Fleisher氏らが、日本を含む5ヵ国72施設で実施した無作為化二重盲検プラセボ対照第II相試験「PROSPECT-ALZ試験」の結果を報告した。OGAを阻害することで、過リン酸化タウの蓄積や神経原線維変化の形成を抑制できることが示唆されていたことから、開発が行われていた。JAMA誌オンライン版2026年7月13日号掲載の報告。

主要評価項目は軽度~中等度のタウ蓄積患者集団のiADRSスコア変化量

 研究グループは、ベースラインにおけるミニメンタルステート検査(MMSE)スコアが22以上30以下、臨床認知症評価尺度(CDR)全般的スコア(CDR-GS)が0.5または1.0かつ記憶領域スコアが0.5以上で、p-tau217血漿中濃度の上昇とフロルタウシピル(18F)を用いたPET検査により脳内タウ蓄積が確認された、早期症候性アルツハイマー病患者を対象とした。被験者をceperognastat 0.75mg群、同3mg群またはプラセボ群に1対1対1の割合で無作為に割り付け、1日1回経口投与した。

 主要評価項目は、フロルタウシピル(18F)PETにより軽度~中等度のタウ蓄積が認められた患者集団における、ベースラインから投与100週までの統合アルツハイマー病評価尺度(iADRS)スコアの変化量とした。成功基準は、iADRSスコアにより測定された疾患進行がプラセボと比較して25%以上減少する確率が60%以上であることと定義した。

 副次評価項目は、全体集団におけるiADRSスコアのベースラインからの変化量、主要評価項目解析対象集団におけるフロルタウシピル(18F)PETの標準化取り込み値比(SUVR)、両集団におけるCDR領域スコア合計(CDR-SB)、アルツハイマー病評価尺度認知下位尺度(ADAS-Cog13)、手段的日常生活動作能力の評価尺度(ADCS-iADL)、MMSEスコアおよび体積磁気共鳴画像法(VMRI)のベースラインからの変化、および全体集団における安全性であった。

主要評価項目は未達

 2021年9月~2024年8月に、2,178例がスクリーニングを受け327例が無作為化された(ceperognastat 0.75mg群110例、同3mg群109例、プラセボ群108例)。全体集団の平均年齢は73.4歳、女性が201例(61.5%)であった。このうち、フロルタウシピル(18F)PETにより軽度~中等度のタウ蓄積が認められた259例(ceperognastat 0.75mg群87例、同3mg群86例、プラセボ群86例)が主要評価項目解析対象集団となった(平均年齢74.3歳、女性62.2%)。

 主要評価項目解析対象集団において、100週時のiADRSスコアのベースラインからの変化量は成功基準を満たさなかった。100週時のiADRSスコアのベースラインからの事後平均変化量は、ceperognastat 0.75mg群で-8.39、同3mg群で-13.27、プラセボ群で-10.07であり、プラセボ群に対する疾患進行比はceperognastat 0.75mg群0.84(95%信用区間[CrI]:0.66~1.04)、同3mg群1.32(95%CrI:1.10~1.58)であった。これは、それぞれ進行が16%少なく、32%多いことに相当する。

 副次評価項目についても有益性は認められなかった。76週時のSUVRのベースラインからの最小二乗平均変化量は、外側側頭葉においてceperognastat 3mg群でプラセボ群と比較し統計学的に有意に小さかった(p=0.04)。VMRIでは、ceperognastat群においてプラセボ群と比較し全脳体積の減少が少なかった(プラセボ群と比較し、ceperognastat 0.75mg群で43.2%、同3mg群で49.5%減少、いずれもp<0.001)。

 ceperognastat 3mg群は重篤な有害事象(ceperognastat 0.75mg群12.0%、同3mg群26.4%、プラセボ群15.7%)および重度の有害事象(それぞれ6.5%、13.6%、6.5%)の発現割合が高かった。

(ケアネット)