閉経前女性のホルモン避妊薬使用、大腸がんと関連なし/BMJ

提供元:ケアネット

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公開日:2026/07/30

 

 現代のホルモン避妊薬の現在または最近の使用は、大腸がん発症リスクに影響を及ぼさなかったことを、デンマーク・Danish Cancer InstituteのIsabella H. Lange氏らが、同国レジストリーを用いたコホート研究の結果で報告した。ホルモン避妊薬は、卵巣がんや子宮内膜がんのリスクを低減させる一方、乳がんのリスクを高めることが知られている。しかしながら大腸がんとの関連については依然として限定的で一貫性がなく、とくに現代のホルモン避妊薬(新規プロゲスチン、プロゲスチン単剤、非経口製剤を含む)が大腸がんのリスクに与える影響は明らかにされていなかった。著者は今回の結果について、「現代の避妊薬が若年女性の大腸がん発症リスクの上昇にも低下にも関連しないことを示しており、ホルモン避妊薬の使用と大腸がんとの関連性を裏付ける証拠は得られなかった」とまとめている。BMJ誌2026年7月15日号掲載の報告。

デンマークの女性約196万人を追跡調査

 研究グループは、デンマークの処方箋登録(Danish National Prescription Registry)、がん登録(Danish Cancer Registry)、患者登録(Danish National Patient Registry)および統計局の雇用および教育状況に関するデータを用い、1995年1月1日時点で15~49歳および2021年12月31日までに15歳に達した女性で、デンマークに5年以上居住しており、子宮摘出術、卵巣摘出術、または不妊手術の既往歴がない195万6,948人を特定した。ホルモン避妊薬の使用期間または種類と大腸がんの初回診断との関連について、ポアソン回帰モデルを用い、補正後発症率比および95%信頼区間(CI)を算出し評価した。

 ホルモン避妊薬の使用期間は、現在または最近の使用(継続使用、または過去6ヵ月以内に使用を中止)、過去使用(使用中止から6ヵ月超経過)、未使用(追跡調査日にその時点まで一度もホルモン避妊薬を処方されていない)に分類した。

 追跡期間は、大腸がんの初回診断、死亡、国外への移住、50歳に達した時点または2021年12月31日の追跡期間終了のいずれか早い時点までであった。がんの診断または子宮摘出術、卵巣摘出術、不妊手術を受けた場合は打ち切り、妊娠中および妊娠終了後6ヵ月間は一時的に打ち切りとした。

大腸がん発症率比に差は認められず

 追跡期間中央値12.5年(四分位範囲:5.9~20.5)、2,450万人年において、1,878例が新たに大腸がんと診断され、発症率は年齢とともに増加した。

 現在および最近の使用者の未使用者に対する大腸がん発症率比は0.94(95%CI:0.83~1.06)であり、現在または最近の使用者の中で使用期間が5年未満の場合は0.97(95%CI:0.85~1.11)、10年超でも0.86(95%CI:0.62~1.18)であった。過去使用者の発症率比は未使用者と同様であったが、中止後10年以上経過した場合は発症率比がわずかに低下した(0.81、95%CI:0.66~0.99)。

 配合経口避妊薬の種類によって発症率比に一貫した差異は認められなかった。最も多く使用されているプロゲスチン単剤の経口製剤(desogestrel)の発症率比は1.09(95%CI:0.74~1.61)、非経口製剤(レボノルゲストレル放出子宮内システム)の発症率比は0.96(95%CI:0.81~1.15)であった。

(ケアネット)