救急受診アルツハイマー病患者における向精神薬有害事象

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ケアネット

救急受診アルツハイマー病患者における向精神薬有害事象のイメージ

 130万超の救急部門(ED)受診は、高齢者の薬物有害事象(ADE)と関連している。高齢者におけるアルツハイマー病(AD)有病率は増加しており、AD患者に処方される向精神薬のパターンにより、ADEの相加リスクが増加している。このような患者における向精神薬関連のADEついて、全国レベルの研究は十分とは言えない。米国・カリフォルニア大学のAryana Sepassi氏らは、高齢AD患者における向精神薬関連ADEの発生率と経済的負担について、非AD高齢者と比較し検討を行った。The Annals of Pharmacotherapy誌オンライン版2019年7月25日号の報告。

 2013年に向精神薬関連のADEでEDを受診した高齢AD患者を対象に、イベント発生率および医療リソース利用率を調査するため、レトロスペクティブに分析した。ADとADEとの関連は、多重ロジスティック回帰を用いて分析を行った。

 主な結果は以下のとおり。

・EDの受診がなかった2,049万2,554例に対し、EDを受診したAD患者は42万7,969例であった。
・AD患者の1.04%において、1つ以上の有害事象が関連していた。
・AD患者では、入院患者よりも頻繁に認められた(64.90% vs.34.92%、p<0.01)。
・AD関連のADEの一般的な薬剤は、ベンゾジアゼピン、抗精神病薬、自律神経に影響を及ぼす薬剤(アドレナリン作動薬、抗ムスカリン薬、抗コリン薬)であった。
・AD患者は、向精神薬関連ADEを経験する可能性が有意に高かった(OR:1.66、95%CI:1.20~1.82)。

 著者らは「高齢AD患者は、非AD高齢者と比較し、向精神薬関連ADEおよびこれに関連する有害なアウトカムを頻繁に経験していた。このような高齢者に対し、向精神薬関連ADEを減少させるためのプロトコール開発が望まれる」としている。

(鷹野 敦夫)

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