Dr.長尾の胸部X線クイズ 上級編
超難問12症例!読影のツボは「病歴」との組み合わせ
症例写真クイズで読影腕試し!上級編は、専門医も迷う12症例に挑戦しましょう。超難問を読みこなすコツは、「病歴」と所見を組み合わせるスキル。専門医がどうX線写真を読んでいるのか?1問5分のクイズの中で思考のプロセスと読影の勘所をつかんでください!
第1回 画像だけでは気付けない
1問目は、画像だけなら肺炎を疑う所見ですが、正解は別にあります。ヒントになる病歴に抜歯。
専門医も迷う超難問を読みこなすコツは、病歴×所見×過去との比較。上級編12症例でこれらを組み合わせる読み方を練習していきましょう!
第2回 異常がありすぎる写真、どう絞る?
肺自体が小さく見えるとき、まず線維化を伴う間質性肺炎を疑いますが、間質性肺炎の既往があれば、別の鑑別疾患を挙げるべきかもしれません。
たくさんの所見が見える画像から、今何に注目すべきか、フォーカスしていく方法を学びましょう。
第3回 肺紋理が濃く見える、その理由は?
肺紋理が濃く見えるとき、どんな疾患を疑いますか?今回の2問を読み解く鍵は、肺紋理。なぜこの線が見えるのか原理から理解していれば、パっと鑑別を挙げられます。
X線読影に欠かせない重要な肺紋理を、鑑別に活かすポイントを伝授します。
第4回 撮影条件の違いを乗り越える
胸部X線写真を撮るのは、病院だけではありません。ポータブル写真など、決して撮影条件がよいとは言えない写真でも、きっちり重要な所見を読みこなすコツを伝授します。
第5回 覚えておきたいあのサイン
今回は、この所見が見えたら一発で診断できるというサインを紹介。ただし、そのサインだけに頼ると見落とすこともあるので油断は禁物。ピットフォールまで教えます。
第6回 その所見がなぜあるか俯瞰的に考える
専門医も判断に迷う症例には落とし穴がたくさん。画像所見に引きずられても、主訴に注目が行き過ぎても、原因にたどり着けません。画像所見、主訴、どちらも冷静に評価し、俯瞰的に原因検索ができる読影スタンスを身に付けましょう!
長尾 大志 ( ながお たいし )氏 島根大学医学部附属病院 病院医学教育センター センター長/准教授
1993年 京都大学医学部卒業、京都大学胸部疾患研究所を経て、1996年 京都大学大学院博士課程修了。京大病院、KKR京阪奈病院(現 枚方公済病院)、ブリティッシュコロンビア大学を経て、2005年より滋賀医科大学呼吸循環器科にて診療と臨床教育に従事。2020年6月より現職。モットーは「深く楽しくわかりやすく」。滋賀医科大学2013年度ベストティーチャー賞受賞。 日本呼吸器学会専門医・指導医 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会代議員。著書:『レジデントのためのやさしイイ呼吸器教室―ベストティーチャーに教わる全27章』、『レジデントのためのやさしイイ胸部画像教室』(日本医事新報社)、『呼吸器内科 ただいま診断中!』(中外医学社)、『検査ができない!?専門医がいない!?現場で役立つ呼吸器診療レシピ』(南江堂)、『Dr.長尾の たのしイイ呼吸ケアQ&A 100』(メディカ出版)ほか
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