リナグリプチンのCARMELINA試験を通して血糖降下薬の非劣性試験を再考する(解説:住谷 哲 氏)-991

提供元:臨床研究適正評価教育機構

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公開日:2019/01/09

本記事のコメンテーター

住谷 哲( すみたに さとる ) 氏

社会福祉法人恩賜財団大阪府済生会泉尾病院 糖尿病・内分泌内科 主任部長

J-CLEAR評議員

eGFRの低下を伴う腎機能異常を合併した2型糖尿病患者における血糖降下薬の選択は、日常臨床で頭を悩ます問題の1つである。血糖降下薬の多くは腎排泄型であるため腎機能に応じて投与量の調節が必要となる。DPP-4阻害薬の1つであるリナグリプチンは数少ない胆汁排泄型の薬剤であり、腎機能に応じた投与量の調節が不要であるため腎機能異常を合併した患者に投与されることが多い。これまでにDPP-4阻害薬の安全性を評価した心血管アウ…

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1)〈J-CLEAR主催座談会〉非劣性試験の問題点[J-CLEAR通信(85)]. 週刊日本医事新報. 2017;4885:50-57.

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