DPP-4阻害薬は胆嚢炎発症リスクを増加させる(解説:住谷 哲 氏)-1559

提供元:臨床研究適正評価教育機構

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公開日:2022/08/09

本記事のコメンテーター

住谷 哲( すみたに さとる ) 氏

社会福祉法人恩賜財団大阪府済生会泉尾病院 糖尿病・内分泌内科 主任部長

J-CLEAR評議員

 DPP-4阻害薬は低血糖を生じにくい安全な血糖降下薬として多くの患者に処方されている。しかしこれまでにDPP-4阻害薬投与と、心不全、水疱性類天疱瘡、急性膵炎、重症関節痛との関連が示唆されてきた。とりわけ初回治療薬として処方される血糖降下薬の約70%がDPP-4阻害薬とされるわが国では、まれな副作用についても注意が必要である。
 GLP-1が胆嚢のmotilityに影響することは以前から知られており、血中GLP-1濃度を上昇させ…

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