多発性骨髄腫の導入療法後MRD陰性、Isa-KRd vs. ASCT(MIDAS)/NEJM
新規診断の多発性骨髄腫において、導入療法後に感度10-5で測定可能残存病変(MRD)が陰性と判定された患者では、より厳格な感度10-6で維持療法前MRD陰性の割合は、地固め療法としてイサツキシマブ+カルフィルゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン4剤併用療法(Isa-KRd)を受けた患者と自家幹細胞移植(ASCT)を受けた患者で差はなく、導入療法後に感度10-5でMRD陽性と判定された患者では、感度10-6で維持療法前MRD陰性の割合は、地固め療法としてのシングルASCTとタンデムASCTでも差はないことが、フランス・Universite de ToulouseのAurore Perrot氏らMIDAS Study Groupが実施した「MIDAS試験」で示された。研究の詳細は、NEJM誌オンライン版2025年6月3日号に掲載された。