韓国・慶熙大学のEunje Kim氏らは、魚類摂取とうつ病および妊娠関連うつ病のリスクとの関連性を評価するため、システマティックレビューおよびメタ解析を実施した。Nutrients誌2025年12月18日号の報告。
2023年11月まで公表された論文をPubMed、Embaseよりシステマティックに検索した。抽出された5,074件の論文のうち、35件の観察研究をメタ解析に含めた。ランダム効果モデルを用いて、効果推定値を相対リスク(RR)と対応する95%信頼区間(CI)として統合した。さらに、用量反応解析および層別サブグループ解析を行った。
主な結果は以下のとおり。
・魚類摂取とうつ病リスクの間に有意な逆相関が認められた(RR:0.79、95%CI:0.73~0.86)。
・妊娠関連うつ病についても同様の関連が認められた(RR:0.78、95%CI:0.69~0.89)。
・層別解析では、魚類摂取量が68.4g/日以上の研究においてのみ、うつ病リスクが統計的に有意に低下することが示された(RR:0.75、95%CI:0.67~0.84)。
・一方、魚類摂取量が少ない研究(68.4g/日未満)では有意な関連は認められなかった(RR:0.83、95%CI:0.69~1.01)。これは、閾値効果の可能性を示唆している。
・さらに、用量反応解析では、魚類摂取量が15g/日増加するごとにうつ病リスクが6%低下することが示唆された。
著者らは「魚類摂取がうつ病予防のための調整可能な因子であること、そして68.4g/日以上を閾値とする可能性が示された。本結果は、食事ガイドラインや公衆衛生戦略への示唆となりうるであろう」としている。
(鷹野 敦夫)