CLEAR!ジャーナル四天王
外科手術リスクが高い症候性の中等度から重度の大動脈弁閉鎖不全症(AR)患者を対象に、AR専用に設計されたトリロジー経カテーテル大動脈弁を用いたTAVI(経カテーテル大動脈弁植込み術)を実施した研究(ALIGN-AR)である(Makkar RR, et al. Lancet. 2025;406:2757-2771.)。1年半前に短期間成績が報告され(Vahl TP, et al. Lancet. 2024;403:1451-1459)、今回は1年後の予後を含む形でLancet誌に報告された。背景として、大動脈弁狭窄症(AS)向けの経カテーテル大動脈弁は、石灰化の少ないARに最適化されておらず、AR専用のプラットフォームを用いたTAVIの安全性、弁機能、転帰を明らかにすることが目的であり、多施設前向き単アーム試験が行われた。システムは、3つの「ロケーター」が本来の弁尖を挟み込むことで、石灰化がなくても正確な位置にしっかりと固定し、また冠動脈へのアプローチがしやすい大きなセル構造である。また、弁周囲からの逆流が少ない特徴がある。