再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)へのチサゲンレクルユーセルを評価した単群非盲検多施設共同国際第II相JULIET試験における5年の解析結果について、米国・Oregon Health and Science University Knight Cancer InstituteのRichard T. Maziarz氏らが報告した。Journal of Clinical Oncology誌オンライン版2025年11月18日号に掲載。
本試験の対象は、2ライン以上の治療後に病勢進行した再発・難治性DLBCL(原発性縦隔DLBCLを除く)の成人患者115例で、主要評価項目は奏効率(ORR)、副次評価項目は奏効期間(DOR)、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、安全性などであった。
5年追跡調査での主な結果は以下のとおり。
・追跡期間中央値は74.3ヵ月であった。
・DORの中央値は到達せず、奏効例における5年無イベント率は61%であった。とくに、女性、ベースライン時の国際予後指数(IPI)リスク因子が2つ未満、ベースライン時StageI/IIの患者で高かった。
・5年推定PFS率は28%であった。
・全投与患者における5年OS率は32%で、完全奏効または部分奏効を達成した患者では56%であった。
・投与後いずれかの時点で奏効を達成した患者に関連するベースライン特性として、再発(vs.難治性)、ブリッジング療法が1つ(vs.2つ以上)、LDH値が正常上限値以下(vs.正常上限値超)、CRP値が15mg/L未満(vs.15mg/L超)が挙がった。
・長期OSに関連するベースライン特性として、LDHが正常上限値以下、CRP値が15mg/L未満が挙がった。
・新たな安全性シグナルや2次性悪性腫瘍は報告されなかった。
著者らは「これらの結果は、再発・難治性DLBCL患者におけるチサゲンレクルユーセルによる治癒の可能性の支持を継続している」とした。
(ケアネット 金沢 浩子)