2025年11月26日、厚生労働省より添付文書の改訂指示が発出され、経口抗凝固薬5成分の「重大な副作用」の項に「脾破裂に至る脾臓出血」が追加された。
対象製品は以下のとおり。
アピキサバン(商品名:エリキュース錠)
エドキサバントシル酸塩水和物(同:リクシアナ錠)
ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩(同:プラザキサカプセル)
リバーロキサバン(同:イグザレルト錠)
ワルファリンカリウム(同:ワーファリン錠ほか)
今回の改訂は、経口抗凝固薬の脾破裂リスクについて、国内外症例、WHO個別症例安全性報告グローバルデータベース(VigiBase)を用いた不均衡分析結果を評価し、専門委員の意見も聴取した上で判断されたものである。
抗凝固薬の中和剤や免疫チェックポイント阻害薬などにも改訂指示
また、直接作用型第Xa因子阻害薬の中和薬アンデキサネット アルファ(同:オンデキサ静注用)にも改訂指示が発出され、「重要な基本的注意」の項に「シミュレーション結果に基づき、本剤投与終了4時間後の時点で、直接作用型第Xa因子阻害剤又は低分子ヘパリンによる本来の抗凝固作用が期待できる」の一文が追加された。これは、承認取得者より提出された薬物動態/薬力学モデルを用いたシミュレーションの結果を評価し、専門委員の意見も聴取した結果、本シミュレーション結果に基づく情報提供は臨床上有用と判断されたためである。
このほか、抗PD-L1ヒト化モノクローナル抗体のアテゾリズマブ(同:テセントリク点滴静注)では「重大な副作用」が新設され、「溶血性貧血」が追加。ニューキノロン系抗菌薬のトスフロキサシン(同:オゼックス錠ほか)では、本剤を成分とする結晶尿が現れ、とくに小児で急性腎障害や尿路結石を来すことが多く報告されていることから、「重大な副作用」に「尿路結石」が追加された。また、エンドセリン受容体拮抗薬ボセンタン水和物(同:トラクリアほか)では、「警告」と「用法及び用量に関連する注意」の項において、「自己免疫性肝炎」が追加。ゴーシェ病治療薬イミグルセラーゼ(同:セレザイム静注用)には、「重要な基本的注意」の項に「Infusion reaction」が、「重大な副作用」の項に「Infusion reaction」と「高血圧」が追加された。
(ケアネット 土井 舞子)