プライマリケアにおけるベンゾジアゼピン減量戦略

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ケアネット

プライマリケアにおけるベンゾジアゼピン減量戦略のイメージ

 ベンゾジアゼピンは一般的な医療用医薬品であり、成人の約10%において、過去1年間で使用されている。これらの薬剤は依存性があり、多くの患者に対し長期間使用され、長期的な副作用も認められている。英国・NHS Greater Glasgow & ClydeのStephen Davidson氏らは、ジアゼパムを繰り返し使用している患者の処方を見直し、必要に応じて減量および中止が可能か、また、それらの変化が24ヵ月継続するかについて調査を行った。Korean Journal of Family Medicine誌オンライン版2019年11月6日号の報告。

 本研究では、半農村地域の一般診療において、ジアゼパム使用を減量するための最低限の介入戦略を用いた。最近ジアゼパムを使用している患者に、一般開業医への来院を依頼した。患者ごとに減量グリッドを作成し、1mg/週の減量を行った。精神医学的併存疾患を有する患者も含まれていた。中断データは毎月のデータに含めた。アウトカムは、12ヵ月および24ヵ月に評価した。

 主な結果は以下のとおり。

・ジアゼパムを繰り返し使用していた患者は92例、そのうち87例(94.6%)がレビューに参加した。
・精神医学的治療を受けていた患者27例(29.3%)には、精神科医のサポートの下、漸減法を実施した。
・24ヵ月後、77例中63例(81.8%)が、ジアゼパムの定期的な使用を中止、もしくは中止する過程であった。
・総月間ジアゼパム使用は、統計学的に有意な減少が認められた(1,000患者当たりの1日用量2.2→0.7 DDD)。

 著者らは「この最小限の介入戦略は、プライマリケアとセカンダリケアの連携により、一般診療におけるジアゼパムの継続的な使用削減効果をもたらした」としている。

(鷹野 敦夫)

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