一般住民におけるTIA患者の脳卒中長期リスクは依然として非常に高い(解説:内山 真一郎 氏)-1351

本研究は、フラミンガム研究のコホートを用いて1万4,000例以上を1948年から2017年にわたって追跡したデータを解析した研究である。2000年から2017年におけるTIA患者における発症後90日以内の脳卒中リスクは、1948年から1985年と比べて有意に低下していたが、10年間の脳卒中リスクはTIAを起こしたことのない住民と比べて4倍以上高かった。本研究におけるTIA経験者の脳卒中発症率は高く、平均8.9年間の追跡期間中に30%のTIA患者が…
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本記事のコメンテーター
内山 真一郎( うちやま しんいちろう ) 氏
国際医療福祉大学臨床医学研究センター教授 山王メディカルセンター脳血管センター長
J-CLEAR評議員