内科の海外論文・最新ニュースアーカイブ|page:2

抗原検査による偽陽性、どのくらい検出される?/JAMA

 抗原検査が一般市民でも手軽にできるようになった今、懸念されるのは偽陽性の発生割合ではないだろうかー。今回、カナダ・トロント大学のJoshua S Gans氏らが調査した結果、新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)に対しカナダ国内で使用されているすべての迅速抗原検査では、全体的に“偽陽性”の割合が非常に低く、その結果はほかの研究結果とも一致していたと示唆された。ただし、検査のタイミング(感染段階で早すぎる/遅すぎる)や検査キットの品質問題が原因で正しくない結果が報告される可能性もあることから、1つの集団から偽陽性がクラスターとして発生するには、実装ではなく製造上の問題もあるのではとも言及している。JAMA誌2022年1月7日号オンライン版のリサーチレターでの報告。

ホルムアルデヒド曝露は認知機能低下と関連

 職場でホルムアルデヒドに長期間曝されると、後年になって、思考力や記憶力などの認知機能に問題が生じる可能性のあることが、新たな研究で示唆された。モンペリエ大学(フランス)のNoemie Letellier氏らによるこの研究結果は、「Neurology」に12月22日掲載された。  ホルムアルデヒドは刺激臭のある無色の気体で、消毒剤や防腐剤、建材や塗料などの原料として、広く使われている。Letellier氏らによると、ホルムアルデヒドへの曝露は、特定のがんの発症と関連付けられているが、ホルムアルデヒド曝露が認知機能に及ぼす影響について検討した研究はこれまで実施されていないという。

DOAC間の比較研究の意味は?(解説:後藤信哉氏)

いわゆるDOACは、ほぼ同時に4種類が認可承認された。トロンビン阻害薬ダビガトランが少し早く、日本のエドキサバンが最後だが、ほぼ同時と言っていい。いずれの薬剤も特許期間内にある。各メーカーは工夫を凝らしてランダム化比較試験を計画した。売上から見れば、世界的にはリバーロキサバンとアピキサバンが他剤を大きく上回っている。両者を比較するランダム化比較試験は特許期間中には無理であろう。アピキサバンのARISTOTLE試験は比較的リスクの低い症例群を対象とした。リバーロキサバンのROCKET-AF試験は2次予防などリスクの高い症例が対象であった。両試験を見ると、アピキサバンの出血合併症がリバーロキサバンより少ない気がする。世界にアピキサバンは安全らしい空気があるときに、非ランダム化比較試験にてアピキサバンとリバーロキサバンを比較するのは危険である。本研究は、後ろ向きのデータベース解析にて65歳以上の心房細動症例におけるアピキサバンとリバーロキサバンの重篤な出血合併症の発症実態を比較した。非ランダム化比較試験にて2つの薬剤の有効性と安全性の評価を行ってはいけない。後ろ向きのコホートにて2つの薬剤の有効性、安全性を比較してはいけない。本研究はやってはいけないことを2つしている。本研究は保険データベースであるため、独立イベント委員会がイベント評価しているわけではない。出血が多そうに思える薬剤を使用していると、実際に出血は多くなってしまう。

朝の光が認知症高齢者の睡眠障害改善に及ぼす影響

 睡眠障害や概日リズムを改善するためには、光療法が効果的であるといわれている。台湾・国立陽明交通大学のChuen-Ru Liu氏らは、睡眠障害や概日リズムの改善には、一般的な照明よりも朝の明るい周囲光への曝露がより効果的であるとの仮説を立て、認知症高齢者のための新たな照射介入モデルの検討を試みた。Sleep Medicine誌オンライン版2021年10月21日号の報告。  本検討では、単盲検縦断グループ実験デザインを用いた。認知症患者は、コミュニティおよびナーシングホームより募集した。実験グループには、2,500ルクスの周囲光を、対照グループには114~307ルクスを用いた。睡眠障害および概日リズムの測定には、加速度計(XA-5)を用いた。効果反応までの時間を測定するため、縦断実験計画法を用いた。

5~11歳へのファイザーワクチン、リアルワールドで安全性を確認

 5~11歳の小児へのファイザー-BioNTech社製、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの安全性を、リアルワールドデータで検討した結果が、米疾病対策センター(CDC)発行「Morbidity and Mortality Weekly Report(MMWR)」12月31日号に掲載された。約870万回の接種後の副反応報告に基づき、安全上の大きな懸念はないと結論付けている。CDCのCOVID-19専門チームに所属するAnne Hause氏らが報告した。  米食品医薬品局(FDA)は2021年10月29日に、5~11歳の小児への同ワクチンの緊急使用を承認。承認前に行われた、5~11歳の小児3,109人を対象とする臨床試験では、重大な有害事象の発生はなかった。緊急使用承認後の11月3日~12月19日に米国内で約870万回接種されており、Hause氏らはその間の副反応報告を解析した。同氏は、「本研究における安全性の評価結果は、臨床試験で明らかになっていた結果と類似していた」と述べている。

がん経験者のサプリメント使用に専門家ら注意喚起

 多くのがん経験者が、がん再発の予防効果などを期待して栄養補助食品(サプリメント)を摂取している実態が、英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のRana Conway氏らによる研究から明らかになった。この研究結果は「Cancer」に12月20日発表された。Conway氏らは、サプリメントにがん再発の予防効果があることを裏付けるエビデンスはほとんどなく、むしろ有害になり得るものもあるとして、注意を促している。  Conway氏らは今回の研究で、英国の臨床試験に参加した、乳がん、前立腺がん、大腸がんのいずれかの診断歴がある18歳以上の成人1,049人(平均年齢64.4歳)のデータを収集し、分析した。参加者は食事やサプリメントの摂取状況に関する質問票に回答していた。

新型コロナウイルス感染におけるDOACの意味:ランダム化比較試験か観察研究か?(解説:後藤信哉氏)

観察研究にて、新型コロナウイルス感染による入院中の血栓イベント予防におけるDOACの価値は限定的とされた。血栓イベントリスクは退院後も高いと想定される。退院後の低分子ヘパリンの継続の根拠も確立されていない。本研究ではVTE risk 2~3以上、あるはD-dimer 500以上の症例を対象として抗凝固療法なしと1日10mgのrivaroxabanを比較するオープンラベルのランダム化比較試験である。退院後の抗凝固薬として標準治療は確立されていない。しかし、無治療と10mg rivaroxabanの比較試験の施行根拠を明確に説明することも難しい。本研究はブラジルの14の施設にて施行された。

経口コロナ治療薬の国内製造販売承認を申請/ファイザー

ファイザーは1月14日付のプレスリリースで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19) に対する経口抗ウイルス薬候補「PF-07321332/リトナビル錠」(米国での商品名:Paxlovid)の製造販売承認を厚生労働省に申請したことを発表した。日本も参加した国際共同第II/III相試験(EPIC-HR)の結果に基づくもので、特例承認による迅速な使用開始を目指す。  EPIC-HR試験は、重症化リスクが高く、入院していないCOVID-19成人患者を対象としたランダム化二重盲検試験。

60歳以上の片頭痛患者に対する抗CGRP抗体フレマネズマブの有効性、安全性

 片頭痛は、高齢者において頻繁に認められる疾患ではないが、高齢片頭痛患者に対する予防的治療は、さまざまな併存疾患に対する多剤併用による治療が行われていることを考えると、より困難である場合が少なくない。また、高齢片頭痛患者に対する予防的治療の有効性、安全性、忍容性に関するエビデンスは、限られている。米国・トーマスジェファーソン大学のStephanie J. Nahas氏らは、反復性片頭痛(EM)または慢性片頭痛(CM)を有する60歳以上の臨床試験参加者を対象に、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)に選択的に作用するヒト化モノクローナル抗体フレマネズマブの有効性、安全性、忍容性を評価した。The Journal of Headache and Pain誌2021年11月24日号の報告。

N95マスク、医療従事者が知っておきたいこと

 オミクロン株の急拡大が進み、早くも医療現場の逼迫が見えている中、マスクは最も重要な個人防護具の1つである。わが国では、マスクの品質管理の一環として、日本産業規格(JIS)が2021年6月に制定された。しかし、適切な基準を満たさない製品も多く流通していることが懸念され、医療機関それぞれが対策しなければならない。そこで、N95マスクについて医療従事者が知っておくべき基本事項をまとめた。  国立感染症研究所が作成した「新型コロナウイルス感染症に対する感染管理(2020年6月2日改訂版)」では、N95マスクはエアロゾルが発生する可能性のある手技(気道吸引、気管内挿管、下気道検体採取等)を行う際に装着し、使用に際しては、事前のフィットテストと着用時のシールチェックが推奨されている。