片頭痛患者は術後脳卒中リスクが高い/BMJ

提供元:ケアネット

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公開日:2017/01/25

 

 片頭痛歴のある患者は周術期虚血性脳卒中リスクと30日再入院率が高いことが、米国・マサチューセッツ総合病院のFanny P Timm氏らによる検討の結果、明らかにされた。著者は、「片頭痛は、評価すべき周術期虚血性脳卒中のリスクと考えるべきだろう」とまとめている。先行研究で、片頭痛は虚血性脳卒中のリスク因子であることが、とくにそのリスクは、前兆を伴う片頭痛を有する患者で増大することが報告されていた。BMJ誌2017年1月10日号掲載の報告。

12万4,558例を対象に30日以内の発症と再入院率などを調査
 研究グループは、片頭痛を有する患者で周術期虚血性脳卒中のリスクは増大するのか、またこのことが再入院率につながるのかを調べるため、2007年1月~2014年8月に、マサチューセッツ総合病院と2つの関連施設で手術を受けた12万4,558例を対象とした前向き病院レジストリ研究を行った。

 主要アウトカムは、術後30日以内の周術期虚血性脳卒中の発症で、片頭痛ありの患者となしの患者について調べた。副次アウトカムは、術後30日以内の再入院とした。また、探索的アウトカムとして、退院後脳卒中、神経解剖学的な脳卒中部位なども評価した。

片頭痛歴あり患者のリスクは1.75倍、前兆を伴う片頭痛患者では2.61倍
 対象患者12万4,558例は、平均年齢52.6歳、女性は54.5%であった。

 あらゆる片頭痛の診断歴のある患者は1万179例(8.2%)で、そのうち、前兆を伴う片頭痛を有する患者は1,278例(12.6%)、8,901例(87.4%)は前兆を伴わない片頭痛を有する患者であった。

 術後30日以内の周術期虚血性脳卒中の発症は、771例(0.6%)であった。

 片頭痛歴ありの患者は、なしの患者と比べて、周術期虚血性脳卒中のリスクが高いことが示された(補正後オッズ比[OR]:1.75、95%信頼区間[CI]:1.39~2.21)。また、同リスクは、前兆を伴う片頭痛患者のほうが(同:2.61、1.59~4.29)、伴わない患者(1.62、1.26~2.09)と比べて高かった。

 周術期虚血性脳卒中の予測絶対リスクは、1,000手術患者当たり2.4(95%CI:2.1~2.8)で、あらゆる片頭痛歴患者1,000例当たりでは4.3(3.2~5.3)に増大し、前兆を伴わない片頭痛患者では同3.9(2.9~5.0)であるが、前兆を伴う片頭痛患者では6.3(3.2~9.5)に増大した。

 片頭痛歴のある患者は、退院後30日以内の再入院率も高かった(補正後OR:1.31、1.22~1.41)。

(ケアネット)