早期乳がん診断から10年以降の再発率とリスク因子

提供元:ケアネット

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公開日:2022/03/15

 

 早期乳がんの診断から10年以降に発生する晩期乳がん再発についてデンマーク・Aarhus UniversityのRikke Norgaard Pedersen氏らが追跡調査した結果、診断から32年後も再発例を認め、診断時にリンパ節転移4個以上、腫瘍径20mm超、エストロゲン受容体陽性の女性で晩期再発率が高いことが示された。Journal of the National Cancer Institute誌2022年3月号に掲載。

早期乳がん診断から10年以降の再発率は16.6%

 本研究では、Danish Breast Cancer Groupのデータベースにおいて1987~2004年に早期乳がんと診断されたすべての女性のうち、再発・2次がん発生がなく10年生存した女性(10年無病生存例)について、診断から10年以降、晩期再発、死亡、海外移住、2次がん発生まで、もしくは2018年12月31日まで追跡した。早期乳がんと診断された患者特性および腫瘍特性で層別し、晩期再発について1,000人年当たり発生率および累積発生率を算出した。また、Cox回帰を用い、競合リスクを考慮して晩期再発の調整ハザード比を算出した。

 早期乳がん診断から10年以降を追跡した主な結果は以下のとおり。

・早期乳がんと診断された3万6,924例のうち、10年無病生存例は2万315例だった。
・そのうち2,595例は、最初の乳がん診断から10~32年後に再発し、発生率は1,000人年当たり15.53(95%CI:14.94~16.14)、累積発生率は16.6%(95%CI:15.8~17.5%)だった。
・早期乳がんと診断された患者のうち、腫瘍径20mm超、リンパ節転移陽性、エストロゲン受容体陽性の女性では、累積発生率および晩期再発のハザードが高かった。

(ケアネット 金沢 浩子)