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初期アルツハイマー病に対するaducanumabの長期的ベネフィット

提供元:ケアネット

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公開日:2021/09/27

 

 アルツハイマー病は、慢性的かつ進行性の神経変性疾患であり、患者および介護者に対して大きな負担が強いられる。aducanumabは、アルツハイマー病の病理に作用する初めての治療薬として米国FDAより承認された薬剤であり、アルツハイマー病の病態生理学的特徴である脳内のアミロイドプラーク減少が期待できる。第III相臨床試験であるEMERGE試験で、aducanumabはアルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)および軽度アルツハイマー型認知症患者における臨床的な進行抑制作用を示し、アミロイド病理に対する作用が確認されている。米国・RTI Health SolutionsのWilliam L. Herring氏らは、初期アルツハイマー病患者に対するaducanumabの長期的ベネフィットを評価するため、EMERGE試験の有効性データに基づき検討を行った。Neurology and Therapy誌オンライン版2021年8月23日号の報告。

 aducanumabの有効性が、患者の重症度レベル(アルツハイマー病によるMCIおよび軽度、中等度、高度アルツハイマー型認知症)およびケア状態(コミュニティケアまたは施設ケア)で変化するか、死亡リスクに影響を及ぼすかについて、マルコフモデルを用いて検討を行った。aducanumabは、標準的治療に追加して実施し、比較対照群は、標準的治療のみを実施した患者とした。base-case分析およびシナリオ分析のデータソースには、EMERGE試験、公開されたNational Alzheimer's Coordinating Centerの分析、その他の公表文献を用いた。

 主な結果は以下のとおり。

・aducanumab治療による生涯にわたる患者当たりの質調整生存年(QALY)は、比較対照群と比較し、0.65の患者QALY増加および0.09の介護者QALY減少が認められた。
・aducanumab治療は、比較対照群と比較し、アルツハイマー型認知症の生涯発生率が減少しており、以下の特徴が認められた。
 ●施設入居への移行リスクが低い(25.2% vs.29.4%)
 ●MCIから中等度以上のアルツハイマー型認知症へ移行する期間の延長(中央値:7.50年 vs.4.92年)
 ●コミュニティケア期間の延長(中央値:1.32年)

 著者らは「aducanumab治療は、アルツハイマー病によるMCI患者、軽度アルツハイマー型認知症患者および介護者に対し、長期的なベネフィットをもたらすと考えられる。本結果は、医療における意思決定者や政策立案者にとって、aducanumabの潜在的な臨床的および社会経済的価値を理解するうえで、役立つであろう」としている。

(ケアネット)