統合失調症、双極性障害、うつ病患者における抗精神病薬切り替え治療の影響

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ケアネット

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 米国・Analysis GroupのRajeev Ayyagari氏らは、統合失調症、双極性障害、うつ病患者における、抗精神病薬の切り替えと再発および医療資源利用との関連について評価を行った。Journal of Medical Economics誌オンライン版2019年10月30日号の報告。

 6年にわたる米国6州のメディケイド請求データより、抗精神病薬の切り替えと非切り替えの比較について、レトロスペクティブに分析を行った。ベースライン時に統合失調症、双極性障害、うつ病と診断されたすべての患者および1つ以上の錐体外路症状(EPS)が認められた患者について、現疾患の再発、他の精神疾患の再発、すべての原因による救急受診、すべての原因による入院、EPS診断までの期間を分析した。

 主な結果は以下のとおり。

・切り替え群(1万548例)は、非切り替え群(3万1,644例)よりも、現疾患の再発、他の精神疾患の再発、入院、救急受診、EPS診断までの期間が短かった(各々、log-rank p<0.001)。
・切り替え群では、入院までの期間中央値は21.50ヵ月、救急受診までの期間中央値は9.07ヵ月(非切り替え群13.35ヵ月)であった。
・現疾患の再発、他の精神疾患の再発、EPS診断については、2年間の研究期間中に、50%未満の患者で認められた。
・1つ以上のEPSが認められた患者のサブグループ解析では、同様の関連性が認められた。
・本研究の限界として、因果関係ではなく関連性のみが推測されている可能性があり、未評価のパラメータが群間で異なる可能性がある。

 著者らは「抗精神病薬の切り替えは、再発リスクと関連している可能性が示唆された。これは、重度の患者では軽度の患者よりも治療反応が不良であり、多くの切り替えエピソードを必要とするためであると考えられる」としている。

(鷹野 敦夫)

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