切除可能な高リスク肝内胆管がん、術前補助療法GOLPが有効/NEJM

提供元:ケアネット

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公開日:2026/03/12

 

 切除可能だが再発リスクの高い肝内胆管がん患者において、術前補助療法としてのGOLPレジメン(ゲムシタビン+オキサリプラチン+レンバチニブ+抗PD-1抗体[toripalimab])は、対照群(術前補助療法なし)と比較して無イベント生存期間(EFS)を有意に延長し、有害事象は主として低Gradeであった。中国・復旦大学のGuo-Ming Shi氏らZSAB Study Groupが同国11病院で実施した第II/III相の研究者主導の非盲検無作為化試験の結果を報告した。切除可能だが再発リスクの高い肝内胆管がん患者に対して、標準療法として確立した術前補助療法はない。GOLPレジメンは、進行肝内胆管がんおよび胆道がんに対する有望な有効性と管理可能な安全性プロファイルが示されていた。NEJM誌2026年3月5日号掲載の報告。

術前補助療法群vs.対照(術前補助療法なし)群で評価

 研究グループは、切除可能な高リスクの肝内胆管がん患者を、術前補助療法群(ゲムシタビン+オキサリプラチン+toripalimabの静脈内投与を3週ごと3サイクル、および経口レンバチニブを1日1回9週間、その後に治癒切除)、または対照群(術前補助療法なしで治癒切除)に1対1の割合で無作為に割り付けた。両群とも、術後補助療法としてのカペシタビン(2,500mg/m2/日、3週間サイクルの1~14日目に2回に分けて経口投与)を術後4~6週に開始し、8サイクル投与することが計画された。

 主要評価項目はEFS、副次評価項目は全生存期間(OS)、安全性などであった。

追跡期間中央値16.9ヵ月、EFS中央値は18.0ヵ月vs.8.7ヵ月で有意な差

 2021年1月20日~2025年2月18日に、178例が無作為化された(術前補助療法群88例、対照群90例)。被験者の年齢中央値は59歳、60%が腫瘍径5cm超で、17%が多発性腫瘍を有し、72%に画像診断で血管浸潤が認められ、15%が肝門部リンパ節転移を有し、51%に術前の血清CA19-9値上昇が認められた。切除後、大部分の患者(97%)が肝内胆管がんの病理学的確定診断を受けた。

 追跡期間中央値16.9ヵ月の時点(第III相試験の事前規定の中間解析)において、EFS中央値は術前補助療法群(18.0ヵ月、95%信頼区間[CI]:13.8~27.6)が対照群(8.7ヵ月、7.2~12.4)と比較して有意に延長した(p<0.001)。

 24ヵ月OS率は、術前補助療法群79%(95%CI:70~90)、対照群61%(50~75)であった(死亡のハザード比:0.43、95%CI:0.23~0.79、p=0.005、有意水準[両側α:0.0019]未到達)。

 あらゆる試験治療期間において、有害事象の発現は術前補助療法群97%、対照群70%で認められた。術前補助療法期間において、Grade3以上の有害事象は28%、またGrade3以上の治療関連有害事象は26%で発現が報告された。死亡に至った治療関連有害事象の報告はなかった。

(ケアネット)