高齢者の医薬品適正使用に関する各論GLが完成/厚労省

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高齢者の医薬品適正使用に関する各論GLが完成/厚労省のイメージ

 厚生労働省の高齢者医薬品適正使用検討会は 、2019年6月14日『高齢者の医薬品適正使用の指針(各論編[療養環境別])』を取りまとめたことを通知した。

『高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)』の追補版
 高齢化の進展に伴い、わが国は、加齢による生理的な変化や複数の併存疾患を治療するための医薬品の多剤服用などによって、安全性の問題が生じやすい状況にある。厚労省は、2017年4月に「高齢者医薬品適正使用検討会」を設置し、高齢者の薬物療法の安全確保に必要な事項の調査・検討を進めており、2018年5月には『高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)』を取りまとめている。

 今回の高齢者の医薬品適正使用の指針は、「総論編」の補完を目的に、昨年から検討会で議論され、療養環境別の「各論編」として完成した。

『高齢者の医薬品適正使用の指針(各論編)』は患者の療養環境別の3部構成
 高齢者の医薬品適正使用の指針(各論編)では、患者の療養環境として「外来・在宅医療・特別養護老人ホーム等の常勤の医師が配置されていない施設」「急性期後の回復期・慢性期の入院医療」「その他の療養環境(常勤の医師が配置されている介護施設 等)」の3部に分けられ、それぞれの環境における処方確認・見直しの考え方、療養期間を通した留意点、処方検討時の留意点についての詳細が記載されている。

 また、別表の「高齢者で汎用される薬剤の基本的な留意点」では、総論編(A~L)に追加の形で、M.認知症治療薬、N.骨粗鬆症治療薬、O.COPD治療薬、P.緩和医療で使用される薬剤について、薬効群ごとの薬剤選択や投与量・使用法に関する注意点、他の薬剤との相互作用に関する注意点が一覧化されている。

高齢者の医薬品適正使用の指針(各論編)では処方見直しの8つの事例を添付
 高齢者の医薬品適正使用の指針(各論編)では、減薬が上手くいった例として、脳出血に伴い活動量が低下し薬物有害事象が発現した事例、徐放錠を粉砕したことによる薬物有害事象が疑われた事例など、8つの症例を添付している。

 これには、介入前後の処方薬、服薬管理方法、介入のきっかけ、介入のポイント、介入後の経過についての詳細に加え、患者の生活状況やそれを踏まえた多職種の関わり方も記載されている。

(ケアネット 堀間 莉穂)

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