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COPD入院患者へ3ヵ月間の支援介入、QOLを改善せず/JAMA

提供元:ケアネット

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公開日:2019/10/21

 

 慢性閉塞性肺疾患(COPD)で入院した患者に対し、入院中から開始する在宅移行支援と長期自己管理支援を組み合わせた、COPD看護師による3ヵ月間の介入プログラムは、通常ケアと比較してCOPD関連の入院や緊急部門(ER)受診を有意に増大し、QOLの改善は認められなかったことが報告された。米国・ジョンズ・ホプキンズ大学のHanan Aboumatar氏らが、同大で開発した「BREATHE Program」を検証した単施設無作為化試験の結果で、「今回示された予想外の結果の理由を明らかにするために、さらなる試験を行う必要がある」と述べている。COPDの増悪による入院患者は、再入院率が高く、QOLの低下が認められる。これまでに、退院時介入(退院支援)が再入院を低減することは報告されているが、死亡やQOLへの影響は示されていない。在宅移行支援に関しては研究例が少なく、焦点も回復期ケアや退院後30日間に限られ、長期の慢性疾患自己管理のスキルに着目した研究例はなかった。そうした中で、これらの支援介入は、患者のアウトカム改善や急性期ケアの利用低減に不十分ではないかとする見方もあった。JAMA誌2019年10月8日号掲載の報告。

専門看護師による3ヵ月間の在宅移行支援と長期自己管理支援を検証
 研究グループは、開発した「BREATHE Program」を評価する単施設無作為化臨床試験を、メリーランド州ボルティモアにある同大医療センターで行った。被験者はCOPDで入院した患者240例で、介入群と通常ケア群に無作為に割り付けられ、退院後6ヵ月間追跡を受けた。登録期間は2015年3月~2016年5月で、追跡終了は2016年12月であった。

 介入群(120例)には、COPDの長期自己管理を有する患者と家族介護者を支援する3ヵ月間の統合プログラムが提供された。担当した看護師は、標準化されたツールを用いてCOPD患者を支援する専門的なトレーニングを受けていた。通常ケア群(120例)には、退院計画の順守と外来受診への誘導を確実なものとするため、退院後30日間の移行支援が提供された。

 主要アウトカムは2つで、1つは、6ヵ月時点で評価した被験者当たりのCOPD関連の急性期ケアを要したイベント(入院、ER受診)。もう1つは、退院後6ヵ月時点でSt George’s Respiratory Questionnaire(SGRQ)を用いて評価した健康関連QOLの変化(スコア0[最良]~100[最悪]:臨床的意味のある差は4ポイント)であった。

急性期ケアイベント発生が有意に増加し、QOLは悪化
 無作為化を受けた240例は、平均年齢64.9(SD 9.8)歳、女性が61.7%で、試験を完遂したのは203例(85%)であった。ベースラインのSGRQ平均スコアは、介入群62.3(SD 18.8)、通常ケア群63.6(17.4)であった。

 6ヵ月時点の被験者当たりCOPD関連の急性期ケアイベント数は、介入群1.40(95%[CI]:1.01~1.79)、通常ケア群0.72(0.45~0.97)であった(両群差:0.68[95%CI:0.22~1.15]、p=0.004)。

 6ヵ月時点の被験者SGRQ総スコアの平均変化は、臨床的意味のある変化はみられなかったが、介入群は2.81(95%CI:-3.73~9.34)と悪化が認められ、通常ケア群は-2.69(-9.34~3.96)と改善していた。両群間に有意差はなかった(両群差:5.18[-2.15~12.51]、p=0.11)。

 試験期間中の死亡は15例(介入群8例、通常ケア群7例)、入院は339例(介入群202例、通常ケア群137例)であった。

(ケアネット)