進行NSCLCの初回治療、ニボルマブ+イピリムマブが有効/NEJM

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進行NSCLCの初回治療、ニボルマブ+イピリムマブが有効/NEJMのイメージ

 進行非小細胞肺がん(NSCLC)患者において、ニボルマブ+イピリムマブ併用療法による初回治療はPD-L1発現レベルを問わず、化学療法と比較して全生存(OS)期間を延長することが認められた。また、長期追跡において新たな安全性の懸念は生じなかった。米国・Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのMatthew D. Hellmann氏らが、第III相の無作為化非盲検試験「CheckMate-227試験」の結果を報告した。進行NSCLC患者を対象とした第I相試験において、とくにPD-L1陽性患者で、ニボルマブ+イピリムマブ併用療法がニボルマブ単剤療法よりも奏効率が良好であることが示され、NSCLC患者におけるニボルマブ+イピリムマブの長期的な有効性を評価するデータが必要とされていた。NEJM誌オンライン版2019年9月28日号掲載の報告。

進行NSCLC患者約1,700例についてOSで評価
 研究グループは2015年8月~2016年11月に、StageIVまたは再発NSCLCでPD-L1発現率1%以上の患者1,189例を、ニボルマブ+イピリムマブ併用群、ニボルマブ単剤群、化学療法群のいずれかに1対1対1の割合で無作為に割り付けた。また、PD-L1発現率1%未満の患者550例について、ニボルマブ+イピリムマブ併用群、ニボルマブ+化学療法併用群、化学療法単独群のいずれかに1対1対1の割合で無作為に割り付けた。患者は全例、化学療法歴がなかった。

 主要評価項目は、PD-L1発現率1%以上の患者における化学療法群と比較したニボルマブ+イピリムマブ併用群のOSであった。

PD-L1発現率を問わず、ニボルマブ+イピリムマブ併用療法でOSが延長
 PD-L1発現率1%以上の患者において、OS中央値はニボルマブ+イピリムマブ併用群17.1ヵ月(95%信頼区間[CI]:15.0~20.1)、化学療法群14.9ヵ月(95%CI:12.7~16.7)であった(p=0.007)。2年OS率は、それぞれ40.0%および32.8%、奏効期間中央値は23.2ヵ月および6.2ヵ月であった。

 OSの延長は、PD-L1発現率1%未満の患者においても確認され、ニボルマブ+イピリムマブ併用群17.2ヵ月(95%CI:12.8~22.0)、化学療法群12.2ヵ月(95%CI:9.2~14.3)であった。

 本試験に組み込まれた全患者のOS中央値は、ニボルマブ+イピリムマブ併用群17.1ヵ月(95%CI:15.2~19.9)、化学療法群13.9ヵ月(95%CI:12.2~15.1)であった。

 Grade3/4の治療関連有害事象が発現した患者の割合は、ニボルマブ+イピリムマブ併用群32.8%、化学療法群36.0%であった。

(医学ライター 吉尾 幸恵)

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