乳がんサバイバー、個々に合わせた運動で10年死亡率が低下

提供元:ケアネット

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公開日:2026/04/21

 

 乳がんサバイバーにおいて、個々の患者に合わせた運動がガイドラインで推奨されているが、長期的な死亡率への影響に関するデータは限られている。今回、米国・Kaiser Permanente Northern Californiaの研究グループがPathways Studyのデータを用いて検討したところ、個別に調整された運動戦略が乳がんサバイバーの10年全死亡率および乳がん死亡率を有意に低下させることが示唆された。米国国立衛生研究所のJinani Jayasekera氏らがJAMA Network Open誌2026年4月1日号で発表した。

 本研究は、2006~13年に登録された乳がんサバイバーを対象としたコホート研究である。既存の臨床試験を模倣するTarget Trial Emulationを用いて、個々の健康状態の変化に応じて運動内容を調整する戦略の効果を分析した。評価項目は、全死亡率および乳がん死亡率とした。

 主な結果は以下のとおり。

・1つ目の標的試験(959例)において、有酸素運動戦略が健康教育介入と比較して8年全死亡率が8.0パーセントポイント(95%信頼区間[CI]:3.4~13.3)低下した。
・2つ目の標的試験(2,107例)において、中等度の有酸素運動を週120分、または激しい有酸素運動を週60分まで段階的に増やす個別化戦略が、介入なしと比較して10年全死亡率が3.1パーセントポイント(95%CI:2.0〜4.6)有意に低下した。乳がん死亡率も2.4パーセントポイント(同:1.2〜3.5)低下した。

(ケアネット 金沢 浩子)