BCMA標的治療後の再発・難治性多発性骨髄腫、CAR-T vs.遺伝子改変抗体

提供元:ケアネット

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公開日:2026/07/21

 

 B細胞成熟抗原(BCMA)標的治療後の再発・難治性多発性骨髄腫(RRMM)に対するサルベージ治療として、CAR-T細胞療法と遺伝子改変抗体療法の有効性および安全性を比較したメタ解析の結果を、中国・Huazhong University of Science and TechnologyのYun Kang氏らが報告した。解析の結果、CAR-T細胞療法は抗体ベースのアプローチと比較して有意に高い全奏効率(ORR)を示し、とくにGPRC5D標的CAR-Tが有望であることが示唆された。Blood Cancer Journal誌オンライン版2026年7月14日号に掲載。

 本研究は、BCMA標的治療後に再発したRRMM患者の後続治療の有効性を評価するため、2020~25年までに発表された34件の研究(1,280例)を対象に実施された系統的レビューおよびメタ解析である。

 主な結果は以下のとおり。

・統合されたORRは60%であった。
・CAR-T細胞療法は、抗体ベースのアプローチと比較して有意に高いORRを達成(77%vs.52%、p<0.0001)し、完全奏効率は同程度であった。
・安全性に関して、サイトカイン放出症候群(CRS)および免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(ICANS)の発現率は同等であったが、Grade3以上の血球減少症はCAR-T細胞療法群でより頻繁に認められた。
・標的抗原別に見ると、GPRC5D標的CAR-Tは、BCMA標的CAR-Tよりも高いORRを示した(86%vs.66%、p=0.0006)。
・BCMA二重特異性抗体の曝露歴のある患者は、CAR-T曝露歴がある患者と比較して奏効率が有意に低かった(71%vs.86%、p=0.0404)。
・中央値で10ヵ月以上の間隔を置いた研究では、10ヵ月未満の研究よりも有意に高い奏効率を示した(70%vs.50%、p=0.0146)

 著者らは、「GPRC5D CAR-TはBCMA標的治療後の治療において、遺伝子操作された抗体よりも優れた有効性を示した。これらの結果は、早期のCAR-T使用を優先することを支持し、治療シークエンスを最適化するうえでの抗原選択の重要性を強調するもの」としている。

(ケアネット 金沢 浩子)