医師数公表、人口当たり医師数が最も多い県・少ない県/厚労省

提供元:ケアネット

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公開日:2026/01/07

 

 厚生労働省は、2025年12月23日に令和6(2024)年12月31日現在における医師数を公表した。報告によると全国の届出「医師数」は34万7,772人で、「男性」は26万2,801人(75.6%)、「女性」は8万4,971人(24.4%)だった。令和4(2022)年と比べると4,497人(1.3%)増加していた。また、人口10万人当たりの医師数は280.9で、前回に比べ6.2増加していた。

 年齢階級別では「30~39歳」が6万7,729人(20.5%)と最も多く、次いで「50~59歳」が6万5,939人(19.9%)、「40~49歳」が6万5,264人(19.7%)の順で多かった。

 また、男女の構成割合を年齢階級別にみると、すべての年齢階級で「男性」の占める割合が多くなっていたが、「女性」の割合は、年齢階級が低くなるほど高く、「29歳以下」では36.8%だった。

全体の95%の医師が医療施設で従事

 施設・業務の種別では、「医療施設の従事者」は33万1,092人(総数95.2%)で、前回に比べ3,648人(1.1%)増加していた。「介護老人保健施設の従事者」は3,337人(同1.0%)で、前回に比べ39人(1.2%)増加し、「医療施設・介護老人保健施設・介護医療院以外の従事者」は9,403人(同2.7%)で222人(2.4%)増加していた。

 施設の種別では、「病院(医育機関附属の病院を除く)」が16万1,113人と最も多く、「診療所」が11万1,699人、「医育機関附属の病院」が5万8,280人となっており、昭和61(1986)年以降「病院(医育機関附属の病院を除く)」が最も多い結果となった。また、施設の種別に年齢階級をみると、「病院(医育機関附属の病院を除く)」「医育機関附属の病院」では「30~39歳」、「診療所」では「60~69歳」が最も多かった。平均年齢は「病院(医育機関附属の病院を除く)」が47.9歳、「医育機関附属の病院」が39.7歳、「診療所」が60.1歳だった。

診療科別平均年齢では「美容外科」が41.2歳と低い

 従事する主たる診療科別では、「内科」が6万2,161人(18.8%)と最も多く、「整形外科」が2万2,630人(6.8%)、「小児科」が1万8,009人(5.4%)の順で多かった(臨床研修医1万8,257人を除く)。少数診療科では「気管食道外科」が94人(0.0%)、「アレルギー科」が170人(0.1%)、「肛門外科」が431人(0.1%)の順で少なかった。

 主たる診療科別で平均年齢をみると、「肛門外科」が60.5歳と最も高く、「臨床研修医」を除くと「美容外科」が41.2歳と低くなっていた。

 主たる診療科を施設種別にみると、病院では「内科」が2万1,865人(10.0%)と最も多く、「整形外科」が1万4,659人(6.7%)、「精神科」が1万2,364人(5.6%)の順で多かった。また、診療所では「内科」が4万296人(36.1%)と最も多く、「眼科」が8,597人(7.7%)、「整形外科」が7,971人(7.1%)の順で多かった。

埼玉県の医師不足、専門医不足が顕著に

 医療施設に従事する都道府県別にみた人口10万人当たりの医師数は、徳島県が345.4と最も多く、長崎県が333.8、京都府が333.2の順で多かった。その一方で、埼玉県が189.1と最も少なく、茨城県が198.1、千葉県が213.3の順で少なかった。

 また、近年医師数の減少などで問題となっている「小児科」「産婦人科」「外科(心臓血管外科、呼吸器外科など)」について都道府県別にみた人口10万人当たりの医師数は次のとおりだった。

・主たる診療科が「小児科」の医師数は、鳥取県が187.3と最も多く、千葉県が101.5と最も少なかった。また、専門性資格の「小児科専門医」は、鳥取県が146.0と最も多く、山口県が58.0と最も少なかった。
・主たる診療科が「産婦人科・産科」の医師数は、福井県が66.4と最も多く、埼玉県が35.1と最も少なかった。また、専門性資格の「産婦人科専門医」は、島根県が60.0と最も多く、埼玉県が29.0と最も少なかった。
・主たる診療科が「外科」の医師数は、長崎県32.3と最も多く、埼玉県が14.6と最も少なかった。また、専門性資格の「外科専門医」は、鳥取県が21.7と最も多く、埼玉県が12.3と最も少なかった。

(ケアネット 稲川 進)