角膜反射の消失は、末期がん患者において24時間以内に死が差し迫っていることを示す特異的かつ臨床的に有用な徴候であることを韓国・Gyeongsang National University Changwon HospitalのSe-Il Go氏らが明らかにした。BMJ Supportive and Palliative Care誌2026年2月27日号掲載の報告。
研究者らは、末期がん患者における24時間以内の死亡を予測する上で、角膜反射の予後予測的意義を評価することを目的として前向き観察研究を実施。Gyeongsang National University Changwon Hospitalのホスピスセンターに入院し、死期が迫っている進行がん患者665例の分析を行った。訓練を受けた看護師が標準化された基準を用いて、角膜反射およびそのほかの臨死期の徴候を1日3回評価。混合効果ロジスティック回帰を用いて24時間以内の死亡予測因子を特定し、24~96時間における診断性能を検討した。
主な結果は以下のとおり。
・角膜反射の消失は24時間以内の死亡と強く関連しており(オッズ比5.48、p<0.001)、24時間死亡は70.7%であった。
・角膜反射の消失の特異度は85.0%、陽性的中率は70.7%といずれも高かった。
・鎮静度を10段階に分けて評価するRichmond Agitation-Sedation Scale(RASS)スコアが-4(深い鎮静状態)または-5(昏睡)の患者においても角膜反射の消失は24時間死亡の有意な予測因子であり、角膜反射が消失した患者の71.2%が、反射が残存した患者の37.1%が24時間以内に死亡した。
・そのほかの有意な予測因子として、末梢性チアノーゼ、酸素飽和度低下、低血圧などが認められた。
研究者らは「本研究結果は、臨死期の予後予測および意思決定への応用を裏付けるもの」としている。
(ケアネット 土井 舞子)