熱傷診療ガイドライン改訂第3版が発刊

提供元:ケアネット

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公開日:2021/11/05

 

 前回の改訂より5年が経過したことを機に『熱傷診療ガイドライン 改訂第3版』が7月に発刊された。今回の改訂目的は、本邦における熱傷入院診療の標準治療を示すことで、本書で扱う熱傷は、「十分な診療リソースを利用できる環境にある本邦のような高所得国における」「概ね受傷後4週間以内」「入院治療が必要な程度にある重症度」。また、今回の改訂では、改訂第2版公開以降の新知見を十分な時間をかけ検討し、これまでの版で盛り込むことができなかった電撃傷・化学損傷などの特殊熱傷、鎮痛・鎮静、輸血、深部静脈血栓症対策のみならず、リハビリテーション、リエゾン・終末期・家族対応などを取り上げ、診療指針が示されている。

対象とする患者集団

小児から成人にいたる全年齢の患者において、おおむね受傷後4週間程度、集中治療室、熱傷ケアユニット、一般病棟で入院治療を必要とする重症度の熱傷。外来通院のみで治療が可能な重症度の熱傷は対象としていない。熱傷のなかには、気道損傷、化学損傷、電撃傷を含む。

対象とする利用者(本ガイドラインの使用者)

医師、看護師、薬剤師、理学療法士など、熱傷診療にかかわるすべての医療従事者。治療の環境は、熱傷専門施設に限らず、本邦における日常診療を想定して患者に対し十分な診療リソースを利用できる環境とした。

13領域69題のCQ

 本書のclinical question(CQ)は2019 年 4 月にパブリックコメントを募集し、第45回日本熱傷学会総会学術集会で学会員の意見を求めた。得られた意見を参考にCQの修正を行い、ガイドライン作成グループで最終的に13領域69題のCQが決定された。

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・CQ 1 重症度評価
・CQ2 気道損傷
・CQ3 初期輸液療法
・CQ4 初期局所療法
・CQ5 外科的局所療法
・CQ6 熱傷感染
・CQ7 栄養
・CQ8 特殊熱傷
・CQ9 鎮痛・鎮静
・CQ10 輸血
・CQ11 深部静脈血栓症
・CQ12 リハビリテーション
・CQ13 リエゾン
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(ケアネット 土井 舞子)

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