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境界性パーソナリティ障害に対する薬理学的治療~20年間の変化

提供元:ケアネット

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公開日:2021/09/16

 

 境界性パーソナリティ障害(BPD)の治療では、承認されている精神科治療薬は存在しないにもかかわらず、日常的に薬物治療が行われている。スペイン・バルセロナ自治大学のJuan C. Pascual氏らは、スペインの外来特定ユニットで治療されたBPD患者の薬理学的マネジメントにおける20年間の変化および処方に関連する要因について調査を行った。CNS Drugs誌オンライン版2021年8月9日号の報告。

 2001~20年にスペイン・バルセロナのBPD外来プログラムに連続して受診したBPD患者620例を対象に観察横断研究を行った。抗うつ薬、ベンゾジアゼピン、気分安定薬、抗精神病薬の処方傾向を調査した。処方データは5年ごとに4段階に分類し、データ分析を行った。薬理学的処方と多剤併用に関連する社会人口統計学的および臨床的変数を特定するため、ロジスティック回帰分析を用いた。

 主な結果は以下のとおり。

・薬物療法を実施している患者数は、時間とともに減少した。
・研究期間中、抗うつ薬の処方率は高いまま維持されており(74%)、ベンゾジアゼピンの有意な減少(77%→36%)第2世代抗精神病薬の増加が認められた(15%→32%)。
・精神医学的併存疾患は、薬理学的治療(オッズ比:2.5、95%信頼区間:1.5~4.2)および多剤併用に関連する主な要因であったが、併存疾患のない患者でも薬物治療の割合は高かった。

 著者らは「BPD患者に対する薬理学的治療は、20年間で大きな変化を遂げており、とくにベンゾジアゼピンの減少と第2世代抗精神病薬の増加が認められた。多くの臨床ガイドラインで推奨されているよりも、BPD患者に対する薬物療法は普及していることが本結果より明らかとなった」としている。

(鷹野 敦夫)