COVID-19疑い例のPCR検査実施状況は?-会員医師アンケート 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2020/04/27 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大に伴い、PCR検査の実施数を増やすべきとの声も高まっている。診療現場におけるCOVID-19疑い例数、PCR検査の照会数、PCR検査実施数、PCR陽性数はどのように推移しているのか。 ケアネットでは、2020年4月9日より週次で、病床を有していない診療所で働く会員医師を対象に「直近1週間のCOVID-19疑い例の診療状況」についてアンケートを行っている(現在2回目を終了)。 調査対象とした地域は関東(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)、名古屋(愛知県)、関西(京都府、大阪府、兵庫県)、福岡(福岡県)の4エリア。 1回目(4月9~15日に調査)は892名、2回目(4月16~22日に調査)は876名から回答を得た。 主な結果は以下のとおり(第2回時点)。 ・「COVID-19を疑った患者」がいなかった診療所が全体の4割近くを占めた一方で、1~3人との回答も約4割。少数ながら20人超という回答もみられた。 ・前週をと比較すると、関東エリア以外では「疑い」患者数が増加の傾向(名古屋:平均2.5→3.2人、関西:平均2.2→2.6人、福岡:平均2.1→2.9人)。関東エリアでは平均2.8人と横ばいであった。 ・疑い患者のうち「PCR検査の照会をした患者」の割合は、全体平均で28.5%だったが、名古屋エリアが38.6%と高く、関西エリアが22.9%と低かった。 ・PCR検査照会患者のうち実際に「PCR検査を実施した患者」の割合は、全体平均で46.9%とほぼ半数となったが、ここでも名古屋エリアの52.7%から関西エリアの36.3%までバラツキが見られた。 自由記述欄には、 「マスク、フェイスシールド、個人防護服が圧倒的に足りておらず、受け入れを躊躇する」 「診療所での対応は、感染リスクや風評被害を考えると現実的には不可能に近い」 「保健所に照会しても検査をしてもらえない。ドライブスルー検査など、間口を広げて欲しい」 「院内トリアージのため定期受診患者へ待ち時間などの迷惑をかけている。病院外で検査できる場所をつくって欲しい」 などの声が寄せられた。 アンケート結果の詳細は以下のページに掲載中。 COVID-19疑い例の診療状況とPCR検査の実施率の推移-会員医師アンケート (ケアネット 杉崎 真名) 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 COVID-19 関連情報まとめ (2020/02/03) 新型コロナウイルス感染症、気になる他診療所の動向は?-会員医師アンケート 医療一般(2020/03/11) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] DES留置後1年以上の心房細動、NOAC単剤vs.NOAC+クロピドグレル併用/NEJM(2025/12/12) 妊娠中の体重増加と母体および新生児の臨床アウトカムの関連/BMJ(2025/12/12) ウォートンゼリー由来間葉系幹細胞の冠動脈内注入は心筋梗塞後の心不全を予防するかもしれない(解説:原田和昌氏)(2025/12/12) ER+/HER2-早期乳がん術後ホルモン療法、giredestrant vs.標準治療(lidERA)/SABCS2025(2025/12/12) ベンゾジアゼピンの使用は認知症リスクにどの程度影響するのか?(2025/12/12) 小児期の肥満は成人後に診療数が多くなる(2025/12/12) AIモデルが臓器ドナーの死亡タイミングを予測(2025/12/12) 脂肪由来の幹細胞が脊椎圧迫骨折の治癒を促進(2025/12/12) アトピー性皮膚炎患者に最適な入浴の頻度は?(2025/12/12) [ あわせて読みたい ] Dr.安部の皮膚科クイズ 上級編(2021/02/10) 希少疾病・難治性疾患特集 2021(2021/02/01) クローズアップ!精神神経 7疾患(2021/01/26) Dr.林の笑劇的救急問答16<上巻> 肺炎編(2021/01/10) Dr.水谷の妊娠・授乳中の処方コンサルト(2020/10/10) 心不全特集まとめインデックス(2020/10/01) 腎性貧血特集まとめインデックス(2020/09/30)