双極性障害患者における日中の光曝露とうつ症状との関連

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双極性障害患者における日中の光曝露とうつ症状との関連のイメージ

 光療法などの人工的な光曝露は、双極性うつ病に有効であるが、双極性障害(BD)患者におけるコントロールされていない日中の光曝露とうつ症状との関連は、明らかとなっていない。藤田医科大学の江崎 悠一氏らは、日常生活におけるBD患者の日中の光曝露とうつ症状との関連について調査を行った。Journal of Psychiatric Research誌2019年9月号の報告。

 本研究は、BD患者181例を対象とした横断的研究である。平均日中光強度および照度1,000ルクス以上の総時間を、周囲光を測定するアクチグラフを用いて、7日間連続で測定した。うつ症状はMontgomery Asbergうつ病評価尺度を用いて評価し、8点以上をうつ状態と定義した。

 主な結果は以下のとおり。

・うつ状態の患者は、97例(53.6%)であった。
・平均日中光強度の三分位で最も高かった群では、うつ状態の割合が有意に低かった(p for trend=0.003)。
・年齢、雇用状態、BD発症年齢、ヤング躁病評価尺度のスコア、就寝時刻、身体活動で調整後の多変量解析では、平均日中光強度の三分位で最も高かった群は、最も低かった群と比較し、うつ状態のオッズ比(OR)が有意に低かった(OR:0.33、95%CI:0.14~0.75、p=0.009)。
・同様に、照度1,000ルクス以上の総時間の三分位で最も高かった群は、最も低かった群と比較し、うつ状態のORが有意に低かった(OR:0.42、95%CI:0.18~0.93、p=0.033)。

 著者らは「BD患者では、日常生活における日中の光曝露の増加が、うつ症状の軽減と関連していることが示唆された」としている。

(鷹野 敦夫)

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