日本人うつ病に対するω3脂肪酸と心理学的介入 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2019/03/22 勤労者における軽度~中等度のうつ病に対し、心理教育とω3多価不飽和脂肪酸(PUFA)の併用療法が有用であるかについて、長崎大学の田山 淳氏らが検討を行った。Journal of Affective Disorders誌2019年2月15日号の報告。 二重盲検並行群間ランダム化比較試験として実施した。対象患者は、ω3脂肪酸を投与する介入群またはプラセボを投与する対照群に割り付けられた。介入群には、15×300mgカプセル/日を12週間投与した。ω3PUFAの1日の総投与量は、ドコサヘキサエン酸(DHA)500mg、エイコサペンタエン酸(EPA)1,000mgであった。治療後のうつ病重症度評価には、ベック抑うつ質問票(BDI-II)を用いた。 主な結果は以下のとおり。 ・治療12週間後のBDI-IIスコアは、介入群(t=-7.3、p<0.01)および対照群(t=-4.6、p<0.01)のいずれにおいてもベースラインと比較し有意に低かった。 ・しかし、両群間の有意な差は認められなかった(0.7、95%CI:-0.7~2.1、p=0.30)。 ・本研究の限界として、血中ω3脂肪酸濃度が測定されておらず、脱落率も高かった。また、他の地域で一般化できない可能性があった。 著者らは「軽度~中等度のうつ病に対する心理教育とω3脂肪酸の併用療法は、症状改善に寄与するものの、心理教育単独療法と比較し、うつ症状の改善に違いが認められなかった」としている。 ■関連記事 EPA、DHA、ビタミンDは脳にどのような影響を及ぼすか うつ病にEPAやDHAは有用なのか うつ病補助療法に有効なのは?「EPA vs DHA」 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Tayama J, et al. J Affect Disord. 2019;245:364-370. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 日本人うつ病患者における健康関連QOLや経済的負担 医療一般 日本発エビデンス (2019/05/02) 青年期の抑うつ症状とビタミンDレベルとの関係 医療一般 (2022/07/20) EPA製剤など、重大な副作用に「心房細動、心房粗動」追加/厚労省 医療一般 (2024/11/15) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] ロミプロスチムがCITによる化学療法の減量・延期を回避/NEJM(2026/03/24) 妊娠後期の抗てんかん薬曝露、児の神経発達障害との関連は?/BMJ(2026/03/24) がん関連VTE発症予測に包括的ゲノムプロファイリングは有用か/日本循環器学会(2026/03/24) 境界性パーソナリティ障害に対する薬物療法の比較~ネットワークメタ解析(2026/03/24) HR+/HER2-/PIK3CA野生型進行乳がん、gedatolisibベースの治療でPFS改善(VIKTORIA-1)/JCO(2026/03/24) 爪白癬治療薬の推奨度に変化「皮膚真菌症診療ガイドライン2025」(2026/03/24) AIチャットボットの使用は精神疾患患者の症状悪化と関連(2026/03/24) 夜食を控えると心臓にメリットがもたらされる(2026/03/24) [ あわせて読みたい ] 僕はなぜ医者になったのか? 医療行政マンを原点に帰らせたある出来事「総合医育成プログラム」インタビュー【ReGeneral インタビュー】第5回(2026/02/25) 合格直結!テスレクDigest(2025/07/18) キャリア中断後に見つけた 総合診療能力で専門性を強化する新しい診療スタイル【ReGeneral インタビュー】第4回(2026/02/05) 外科医のキャリア終盤に思い出した 何でも診られる医者への憧れ【ReGeneral インタビュー】第3回(2025/12/25) 50代半ばで精神科から一転・総合診療でへき地へ【ReGeneral インタビュー】第2回(2025/12/15) 「総合医育成プログラム」で広がる医師のキャリアと医療機関の未来【ReGeneral インタビュー】第1回(2025/11/24) スマートに進める治験/臨床研究~臨床研究中核病院に学ぶ~(2025/10/28) 第50回日本骨髄腫学会学術集会:独占インタビュー(2025/04/18) ASCO2025 まとめ(2025/06/02) かかりつけ医のためのがん患者フォローアップ(2025/06/13)