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日本人うつ病患者における健康関連QOLや経済的負担

提供元:ケアネット

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公開日:2019/05/02

 

   うつ病は、健康だけでなく経済的負担への影響も大きい疾患である。武田薬品工業の山部 薫氏らは、日本人成人におけるうつ病診断の有無による健康関連アウトカムとコストへの影響について調査を行った。ClinicoEconomics and Outcomes Research誌2019年3月号の報告。

 日本の健康調査National Health and Wellness Survey(NHWS)の2012~14年のデータ(8万3,504人)を用いて、レトロスペクティブ観察研究を行った。日本人のうつ病診断群2,843例、うつ病未診断群2,717例(weight)、非うつ病対照群2,801例(weight)における健康関連QOL、仕事の生産性および活動障害に関する質問票(Work Productivity and Activity Impairment Questionnaire:WPAI)、医療リソース利用、年間コストの差を評価した。共変量で調整した後、傾向スコアの重み付けと加重一般化線形モデルを用いて、アウトカム変数の群間比較を行った。

日本人うつ病患者は1人当たりのコストが高かった

 日本人のうつ病診断による健康関連アウトカムとコストの主な調査結果は以下のとおり。

・日本人のうつ病未診断群は、うつ病診断群よりも有意に良好なアウトカムを示したが(p<0.001)、非うつ病対照群よりも有意に不良なアウトカムを示した(p<0.001)。
・平均精神的サマリー(Mental Component Summary)スコアの比較において、うつ病診断群(33.2)は、うつ病未診断群(34.5)および非うつ病対照群(48.6)よりも低かった。
・同様の所見が、平均身体的サマリー(Physical Component Summary)スコア(49.2 vs.49.5 vs.52.8)および健康状態効用スコア(0.61 vs.0.62 vs.0.76)においても得られた。
・日本人のうつ病診断群は、うつ病未診断群および非うつ病対照群よりも、欠勤(13.1 vs.6.6 vs.2.5%)、プレゼンティズム(presenteeism、41.4 vs.38.1 vs.18.8%)、全体的な作業生産性の低下(47.2 vs.41.1 vs.20.2%)、活動障害(48.4 vs.43.3 vs.21.1%)が多く認められた。
・日本人のうつ病診断群は、うつ病未診断群よりも、患者1人当たりの直接的コスト(1.6倍)および間接的コスト(1.1倍)が高かった。

 著者らは「本研究の知見で、うつ病の適切な診断・治療を促進するためには、日本人成人においてうつ症状をより意識する必要性を示唆している」としている。

(鷹野 敦夫)