Z0011試験長期観察データ-腋窩非郭清でも10年全生存率は変わらない(解説:矢形 寛 氏)-750

提供元:臨床研究適正評価教育機構

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公開日:2017/10/23

本記事のコメンテーター

矢形 寛( やがた ひろし ) 氏

埼玉医科大学 総合医療センター ブレストケア科 教授

ACOSOG Z0011試験の約5年のデータは、すでに2010年、2011年に論文報告されており、乳房温存療法で術後放射線治療および全身治療を行うことを前提とした場合、センチネルリンパ節生検で1~2個の転移があっても、郭清した場合と非郭清の場合で領域再発率、全生存率ともまったく変わらなかった。この試験結果からASCOおよびNCCNガイドラインともに腋窩郭清をすべきではないという推奨となっている。

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