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国際頭痛学会は、より高い治療水準を確立するため、実臨床における片頭痛予防の新たな治療目標を提示した。スペイン・Vall d'Hebron HospitalのEdoardo Caronna氏らは、CGRP関連抗体薬による片頭痛特異的治療を6ヵ月間行った後に、これらの目標を達成した患者の割合を評価する初の研究として、欧州における多施設共同実臨床プロスペクティブコホート研究(EUREkAコホート研究)を実施した。Cephalalgia誌2026年6月号の報告。 対象は、CGRP関連抗体薬(エレヌマブ70mgまたは140mgを毎月、ガルカネズマブ120mgを毎月+240mgの負荷投与、フレマネズマブ225mgを毎月またはフレマネズマブ675mgを四半期ごと)による治療を行った成人片頭痛患者。治療開始6ヵ月後の時点で、各治療目標カテゴリー(片頭痛消失群:1ヵ月当たりの片頭痛日数[MMD]0日、至適コントロール群:MMD 4日未満、中等度コントロール群:MMD 4~6日、不十分なコントロール群:MMD 6日超)に該当する患者の割合を評価した。また、不十分なコントロール群におけるMMDが50%以上減少した患者の割合についても評価した。 主な結果は以下のとおり。・本コホートの対象者5,818例のうち、6ヵ月時点のデータが得られた患者は4,963例であった。・その内訳は、女性の割合が82.3%(4,086例)、年齢中央値は48.0歳(四分位範囲[IQR]:40.0~55.0歳)であった。・ベースライン時の1ヵ月当たりの中央値は、頭痛日数が20.0日(IQR:13.3~28.0日)、MMDが15.0日(IQR:10.0~20.0日)であった。・ベースライン時点では、すべての対象者が不十分なコントロール群に分類されていた。・6ヵ月時点での治療目標カテゴリーの内訳は、片頭痛消失群が6.9%(342例)、至適コントロール群が22.9%(1,137例)、中等度コントロール群が24.6%(1,223例)、不十分なコントロール群が45.6%(2,261例)であった。・不十分なコントロール群の27.1%(613例)において、MMDの50%以上の減少が認められた。 著者らは「片頭痛による負担が大きい患者に対しCGRP関連抗体薬を用いた治療を行うと、実臨床の現場でも約30%の患者において、疾患の最適化されたコントロールや片頭痛の消失といった高い治療目標が達成可能であった。これらの知見は、片頭痛に対する新たな治療法の世界的なアクセス拡大の必要性を示唆するものである。今後の研究において、片頭痛特異的な予防療法をより早期に開始することで、治療反応者における残存する片頭痛日数をさらに減らし、より多くの患者が疾患の最適化されたコントロールを達成できるようになるかどうかを検討すべきである」と結論付けている。