卵は認知症を予防するか?

提供元:ケアネット

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公開日:2026/06/02

 

 アルツハイマー病リスクと修正可能な食事因子との関連性については、依然として多くの知見が不足している。卵は、脳の健康を支える重要な栄養素の供給源の1つである。米国・ロマリンダ大学のJisoo Oh氏らは、卵摂取量とアルツハイマー病発症率との関連性を調査するため、本研究を実施した。The Journal of Nutrition誌オンライン版2026年4月17日号の報告。

 米国の大規模なプロスペクティブコホート研究であるAdventist Health Study-2よりデータを抽出した。食事および生活習慣因子は、検証済みの食物摂取頻度調査票を用いて評価した。卵の摂取頻度は、「まったく食べない/ほとんど食べない」から「週5回以上」までの範囲で分類した。多変量調整Cox比例ハザードモデルを用いて、ハザード比(HR)および95%信頼区間(CI)を推定した。卵摂取量(g/日)を連続変数として、制限付き3次スプライン分析を行った。

 主な結果は以下のとおり。

・解析対象は、3万9,498例の参加者(平均フォローアップ期間:15.3年)で、そのうち2,858例がアルツハイマー病を発症した。
・卵摂取量は、アルツハイマー病リスクとの間に負の相関関係を示した。
・卵をまったく食べない/ほとんど食べない場合と比較して、人口統計学的要因、生活習慣、食品群、および併存疾患を調整した後のHRは、月1~3回で0.83(95%CI:0.75~0.92)、週1回で0.83(95%CI:0.74~0.94)、週2~4回で0.80(95%CI:0.71~0.90)、週5回以上で0.73(95%CI:0.60~0.89)であった。
・スプラインモデルでは、卵を食べない場合、1日10g摂取した場合と比較して、調整済みハザード比は1.22(95%CI:1.11~1.34)であり、曲線的な関連が認められた。

 著者らは「健康意識の高い集団において、適度な卵の摂取はアルツハイマー病のリスクを有意に低下させることが示された。これらの研究結果は、バランスの取れた食事の一部として卵に含まれる栄養素を摂取した場合、神経保護効果が得られる可能性があることを示唆している」としている。

(鷹野 敦夫)