抗うつ薬治療開始後、1日の歩数はどう変化する?

提供元:ケアネット

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公開日:2026/05/06

 

 抗うつ薬治療開始後の実生活における活動量の変化については、これまで十分に検討されていなかった。台湾・中山医学大学附設医院のYu Chang氏らは、抗うつ薬治療開始前後の日常的な歩行活動量の短期的変化を定量化するため、ウエアラブルデバイスを用いた評価を行った。Journal of Affective Disorders誌2026年8月1日号の報告。

 対象は、90日以内に初めて抗うつ薬による治療記録が登録された成人の新規うつ病患者168例(平均年齢:44.2歳、女性:78%)。過去1年間の抗うつ薬使用歴および統合失調症または双極性障害の既往歴のある患者は除外した。All of Us Research Program CDR v8(データカットオフ日:2023年10月1日)のデータを解析した。Fitbitの歩数データを、インデックス日の前後60日間、日ごとに集計した。欠損のない分単位の心拍数データが600分以上ある日を有効なデータとして選択した。被験者内混合効果区分的中断時系列モデルを、0日目および14日目をブレークポイントとして対数歩数に適用し、曜日で調整した。

 主な結果は以下のとおり。

・インデックス前の期間において、歩数の減少がみられた(-0.16%/日、p=0.027)。
・抗うつ薬治療開始後0~14日間は、インデックス前と比較し、歩数の増加がみられた(p=0.012)。
・予測平均歩数は、0日目の6,634歩から14日目の7,341歩へ増加した(約0.74%/日)。
・14日目以降は、変化が非常に少なかった(約0.07%/日)。
・抗うつ薬治療開始直後には、歩数の減少がみられた(-9.7%、p=0.031)。
・0~2日目でさらに調整した後も、0~14日間の増加傾向は維持されていた。

 著者らは「Fitbitの毎日の歩数計測データは、抗うつ薬治療開始後、最初の2週間における明確な活動パターンを捉えており、ウエアラブルデバイスが治療開始時の高頻度モニタリングに役立つ可能性を示唆している」としている。

(鷹野 敦夫)