中等度~重度機能障害の中血管閉塞脳卒中、血管内治療は有効か/NEJM

提供元:ケアネット

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公開日:2026/05/26

 

 中血管閉塞に起因する急性虚血性脳卒中で中等度~重度の機能障害を有する患者では、血管内血栓除去術は薬物療法単独と比較し機能的アウトカムを改善することが示された。一方で、症候性頭蓋内出血リスクを高めることも明らかになった。中国科学技術大学のWei Hu氏らが同国48施設で実施した無作為化非盲検評価者盲検比較試験「ORIENTAL-MeVO試験」の結果を報告した。中血管閉塞による急性虚血性脳卒中に対する血管内血栓除去術は、試験によって結果にばらつきがみられ、中等度~重度の機能障害を有する患者において血管内血栓除去術が機能的アウトカムを改善するかどうかは不明であった。NEJM誌2026年5月14・21日合併号掲載の報告。

最終健常確認後24時間以内の中血管閉塞を伴う脳梗塞患者を対象

 ORIENTAL-MeVO試験の対象は、脳卒中発症前に修正Rankinスケール(mRS)スコア(範囲:0[症状なし]~6[死亡])が0~2で、最終健常確認時から24時間以内のNIHSSスコア(範囲:0~42、高スコアほど神経学的機能障害が重度)が6以上を呈し、中大脳動脈M2、M3部、前大脳動脈A1、A2、A3部、後大脳動脈P1、P2、P3部の閉塞を有する18歳以上の中等度~重度脳卒中患者であった。

 研究グループは、適格患者を血栓除去術+薬物療法(血栓除去群)または薬物療法単独(対照群)に1対1の割合で無作為に割り付けた。

 主要アウトカムは、90日時点のmRSスコアで評価した機能障害であった。当初計画された主要アウトカムはmRSスコアの分布の変化であったが、比例オッズの仮定が満たされない場合、mRSスコア(0、1または2)を主要アウトカムとすることが事前に規定されていた。また、安全性アウトカムは症候性頭蓋内出血および90日死亡とした。

90日時点のmRSスコア0~2達成患者割合、血栓除去群58.6%vs.対照群46.6%

 2023年12月~2025年4月に564例が無作為化され、同意撤回を除く563例(血栓除去群280例、対照群283例)が主要解析の対象集団となった。患者背景は、年齢中央値71歳、NIHSSスコア中央値は10(範囲:3~36)、女性が42.8%、静脈内血栓溶解療法が36.6%に施行された。

 90日時点の良好な機能アウトカム(mRSスコア0~2)は、血栓除去群で58.6%、対照群で46.6%に認められた(補正後率比:1.24、95%信頼区間:1.07~1.44、p=0.004)。

 24~72時間における症候性頭蓋内出血は、血栓除去群で4.7%、対照群で2.2%に発生し、90日死亡率はそれぞれ11.1%および10.2%であった。

(ケアネット)