反復性片頭痛は、生活の質を著しく低下させる神経疾患である。カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)を標的とするモノクローナル抗体薬は、反復性片頭痛の予防と治療に有効性が示されている。パキスタン・Islamic International Medical CollegeのIshwa Shakir氏らは、反復性片頭痛に対する各CGRP関連抗体薬の有効性および安全性を比較するため、ランダム化比較試験(RCT)のネットワークメタ解析を実施した。European Journal of Clinical Pharmacology誌2026年1月17日号の報告。
2024年9月にPubMed、Cochrane、Embaseデータベースよりシステマティックに検索し、反復性片頭痛に対するCGRP関連抗体薬に関するRCTを特定した。有効性(1ヵ月当たりの片頭痛日数の変化)と安全性(有害事象発現率)を評価するため、ネットワークメタ解析を実施した。オッズ比(OR)と累積順位曲線下面積(SUCRA)を算出した。
主な結果は以下のとおり。
・16件の研究(9,123例)をネットワークメタ解析に含めた。
・ガルカネズマブ(240mg)は、最も高い有効性を示した(標準化平均差:0.5012、p<0.0001)。
・フレマネズマブ(225mg)は、片頭痛日数の50%以上の減少のオッズが最も高かった(OR:3.1684、p<0.0001)。
・エレヌマブ(28mg)は、最も優れた安全性プロファイルを示した(OR:0.6815、p=0.2220)。
・フレマネズマブは、有効性(SUCRA:84.6%)と安全性(SUCRA:61.8%)の両方で最も評価が高かった。
著者らは「フレマネズマブは有効性と安全性のバランスが最も優れている。今後、フレマネズマブの長期試験の実施が望まれる」と結論付けている。
(鷹野 敦夫)