青年期のデジタル依存症が健康に及ぼす影響~メタ解析

提供元:ケアネット

印刷ボタン

公開日:2025/10/15

 

 スマートフォン、コンピュータ、ソーシャルメディアプラットフォームなどのデジタル機器の過度かつ強迫的な使用を特徴とする青年期のデジタル依存症は、世界的な懸念事項となっている。中国・Xuzhou Medical UniversityのBlen Dereje Shiferaw氏らは、デジタル依存症について包括的に捉え、それらの青年期におけるサブタイプとさまざまな健康アウトカムとの関連性を調査する目的でシステマティックレビューおよびメタ解析を実施した。Journal of Behavioral Addictions誌2025年9月30日号の報告。

 Chinese National Knowledge Infrastructure(CNKI)、Wanfang、PubMed、Web of Scienceのデータベースより、青年期のデジタル依存症に関連する健康アウトカムを報告した研究を包括的にレビューし、事前に定義された包含基準と除外基準を用いて評価した。

 主な結果は以下のとおり。

・デジタル依存症の若者では、過体重または肥満(オッズ比[OR]:1.25、95%信頼区間[CI]:1.03~1.48)、自己評価による健康状態不良(OR:1.75、95%CI:1.42~2.08)を報告する傾向がより高かった。
・また、不眠症(OR:1.46、95%CI:1.33~1.59)、睡眠の質の低下(OR:1.50、95%CI:1.37~1.64)などの睡眠障害を経験している傾向があった。
・デジタル依存症の若者は、自殺傾向(OR:2.63、95%CI:2.36~2.90)、抑うつ症状(OR:1.76、95%CI:1.68~1.83)、ストレス(OR:2.15、95%CI:1.79~2.52)、不安(OR:2.14、95%CI:1.99~2.28)などの精神衛生上の懸念についても高いオッズを示した。
・さらに、喫煙(OR:1.55、95%CI:1.41~1.68)、問題のあるアルコール摂取(OR:1.47、95%CI:1.33~1.60)、薬物使用(OR:1.94、95%CI:1.44~2.44)の傾向も高かったことが示唆された。

 著者らは「青年期におけるデジタル依存症は、身体的、精神的、行動上の問題を含む、重大かつ広範な健康への悪影響をもたらすことが示唆された」としている。

(鷹野 敦夫)