5~11歳への新型コロナワクチンの副反応の頻度は?/厚生労働省

提供元:ケアネット

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公開日:2022/04/20

 

 厚生労働省の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会と薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会は、4月13日に合同会議を開催し、最新のワクチン(新型コロナウイルス感染症[COVID-19]を含む)の動向の報告が行われ、その内容が公表された。

 とくにCOVID-19ワクチンの5~11歳への接種では、接種による副反応報告は医療機関からの報告が6件(0.0028%)、製造販売業者からの報告数が2件(0.0009%)だった(推定接種回数:21万5,368接種)。なお、重篤な副反応や死亡の報告はなかった。

■副反応疑い報告の状況について
・集計期間:2022年2月21日~3月20日
・推定接種回数:1回目 21万5,368接種
・副反応疑い報告:
医療機関報告数 6(0.0028%)
製造販売業者報告数 2(0.0009%)
・副反応報告について
医療機関、製造販売業者合わせて21件あり(4月1日現在)、いずれも軽快、回復している。
(重篤度が重い2例)
組織球性壊死性リンパ節炎(10歳・女)
心筋炎、心膜炎、ウイルス性咽頭炎の所見(7歳・男)
(重篤度が重くない症状など)
血管迷走神経反射、異常感、嘔吐、苦悶感など

 審議会では、上記の報告から小児ワクチン接種に関する論点として次の2点を提起し、今後も検討を行っていく。
・小児(5~11歳用)ワクチン接種後の事例についても、国内外における報告状況を注視していくとともに、引き続き評価・分析を行っていく。また、最新の報告状況などを踏まえ、必要に応じ、周知・注意喚起を行っていく。
・小児(5~11歳用)ワクチン接種後の報告状況についても、現時点においては、引き続き、ワクチンの接種体制に影響を与える程の重大な懸念は認められないと考えてよいか。

※4月13日現在、5~11歳に適応承認がされているCOVID-19ワクチンはBNT162b2(Pfizer-BioNTech製)のみである。

(ケアネット 稲川 進)