治療薬にソトロビマブを追加した診療の手引き6版/厚労省

提供元:ケアネット

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公開日:2021/11/08

 

 11月2日、厚生労働省は「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 第6版」を公開した。

 第6版の主な改訂点は以下の通り。

【1 病原体・疫学】
・変異株について、VUM(監視下の変異株)を追加
・感染経路・エアロゾル感染について更新
・国内/海外発生状況を更新

【2 臨床像】
・重症化リスク因子に日本COVIREGI-JPの解析を追加
(入院時酸素投与が必要である割合のリスクと入院中の死亡率が高い基礎疾患)
・小児の重症度について、日本小児科学会のレジストリ調査を追加
・妊婦例の特徴について、日本産婦人科学会の調査を追加
・症状の遷延(いわゆる後遺症)について、国内の調査を追加

【3 症例定義・診断・届出】
・血清診断について国立医薬品食品衛生研究所の報告を追加
・世界のインフルエンザ流行状況を追加

【4 重症度分類とマネジメント】
・CPAP使用時の感染対策についての注意喚起を追加

【5 薬物療法】
・ソトロビマブ(商品名:セビュディ)について追加(9月27日に特例承認)
・妊婦に対する薬物療法を追加
・国内で開発中の薬剤について整理

【6 院内感染対策】
・マスクのJIS規格を追加
・職員の健康管理についてワクチンの効果を追加

(ケアネット 稲川 進)

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