全身麻酔と認知症リスクに関するコホート研究 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2018/04/23 全身麻酔が認知症リスクを増加させる可能性があることについて、関心が高まっている。しかし、麻酔とその後の認知症との関連については、まだよくわかっていない。韓国・翰林大学校のClara Tammy Kim氏らは、全身麻酔実施後に認知症リスクが増加するかについて検討を行った。Journal of Alzheimer's disease誌オンライン版2018年3月29日号の報告。 2003年1月~2013年12月までの50歳以上の21万9,423例を対象に、Korean National Health Insurance Service-National Sample Cohortのデータベース分析を用いて、人口ベースのプロスペクティブコホート研究を実施した。 主な結果は以下のとおり。 ・全身麻酔群4万4,956例、対照群17万4,469例を、12年間フォローアップした。 ・全身麻酔の経験に関連する認知症リスクは、性別、年齢、ヘルスケア訪問頻度、併存疾患などのすべての共変量で調整した後、増加していた(ハザード比:1.285、95%CI:1.262~1.384、時間依存型Coxハザードモデル)。 ・さらに、投与した麻酔薬の数、全身麻酔の回数、累積時間、手術における臓器カテゴリは、認知症リスクと関連が認められた。 著者らは「認知症による社会的な負担の増大を考えると、全身麻酔後の患者に対する認知症の注意深い観察や予防ガイドラインが必要とされる」としている。 ■関連記事 高齢者に不向きな抗うつ薬の使用とその後の認知症リスクとの関連 電気けいれん療法での麻酔薬使用、残された課題は? 乳がんの手術方法とうつ病発症に関するメタ解析 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Kim CT, et al. J Alzheimers Dis. 2018 Mar 29. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] PD-L1陽性胃がん、周術期serplulimab療法でEFS改善(ASTRUM-006)/Lancet(2026/06/11) 降圧薬の有害事象による中止、薬剤クラスで差/JAMA(2026/06/11) 肥満や食嗜好に関係する社会的要因は何か/日本糖尿病学会(2026/06/11) ロルラチニブのALK陽性肺がん1次治療、7年後もPFS中央値に到達せず(CROWN)/ASCO2026(2026/06/11) CDK4/6阻害薬治療後のER+/HER2-進行乳がん、giredestrant+エベロリムスがPFS2を改善(evERA BC)/ASCO2026(2026/06/11) HSV脳炎後の自己免疫性脳炎に注意、2026年GLでフロー新設/日本神経学会(2026/06/11) 不眠の重症度は日本人の認知症リスクに影響するか?(2026/06/11) 米国、麻疹排除国の地位を失う瀬戸際に(2026/06/11) [ あわせて読みたい ] 民谷式 内科系試験対策ウルトラCUE Vol.2(2018/04/07) Dr.志賀のパーフェクト!基本手技 (2018/01/07) 長門流 認定内科医試験BINGO! 総合内科専門医試験エッセンシャル Vol.3(2017/06/07) 突然やってくる!? 外国人患者さん対応エピソード集(2017/02/15) スーさんの急変エコー 裏ワザ小ワザ (2017/01/07) ~プライマリ・ケアの疑問~ Dr.前野のスペシャリストにQ!【神経内科編】(2016/12/07) 総合内科専門医試験対策 “苦手”科目をクイック復習 2016 (2016/07/29) 感染症コンサルタント岸田が教える どこまでやるの!? 感染対策(2016/07/08) 認定内科医試験完全対策 総合内科専門医ベーシック vol.4(2016/06/07)