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スーさんの急変エコー 裏ワザ小ワザ

こんな使い方があったのか!急変患者とDr.(あなた)を助ける“目ウロコ”ワザの数々

診療科
内科  救急科  麻酔科  総合診療科 
収録内容
第1回 ショック検索の心エコー
第2回 肺エコー
第3回 気道エコー
第4回 胃のエコー
第5回 下肢深部静脈のエコー
第6回 眼のエコー
講師
鈴木 昭広
収録時間
153分
価格
8,250円(税込)
発行日
2017-01-07
商品コード
CND0249

あなたは、エコーを有効に使いこなせていますか?疾患の鑑別と病態評価だけの使い途ではありませんか?患者の急変時に手軽で役立つ“裏ワザ小ワザ”を発明し、提案し続けているのがスーさんこと鈴木昭広氏。救急の現場においてエコーを使えば、目の前の患者が「ヤバいかどうか」を反射的に判断できます。ショックの原因を探るために心臓、肺のどこをどう見ればいいのか。また、見ておくと安心な気道、腹部、下肢深部静脈、脳圧を測る眼のエコー術も伝授します! 気管挿管や穿刺を勘に頼らず、エコー画像で確認しながら行えば、より正確に、安心して処置できます。 スーさんのワザをマスターして、エコーをあなたの頼れるパートナーにしましょう!

第1回 ショック検索の心エコー


ショック患者を前にしたときに必要なのは、煩雑な計測や確定的な診断ではなく「ヤバいかどうか」の判断です。この番組では、直感的に短時間で出血を確認するためのFASTや、心臓の形や動きからおおまかに病態を判断するFATEを解説します。救急の現場で活躍してきたスーさんこと鈴木昭広先生が、簡単で“知って得する”新しいエコーの使い方をレクチャーします!

第2回 肺エコー
第2回は「肺エコー」編。肺をエコーで見るなんてクレイジーと言われた時代もありましたが、気胸の確定診断もできるんです。体幹への穿刺には必ず気胸のリスクが伴いますが、施術の前後にエコーで確認すれば異常を見逃しません!超音波で正常な肺はどう見えるのか?胸膜の動きからわかる異常とは?肺描出のコツとテクニックを習得すれば、さまざまな肺疾患を見つけられます。

第3回 気道エコー
第3回では救急に携わる医師にぜひ知っておいてほしい「気道エコー」を紹介します。気道エコーが必要になるのは救急時の気管挿管の場面。エコー画像で位置を確認しながら行えば、食道への誤挿管を防ぐことができます。やむなく気管切開しなければならない場合にも、エコーで穿刺部位を見ながら施行すれば確実です。勘だけを頼りに行えば誤挿管はいつでも起こりうるミスです!ぜひ気道エコーによる確認をこの番組で学んでください。エコーは急変患者のみならず、あなたをも守ってくれる心強いパートナーです!

第4回 胃のエコー
第4回では「胃のエコー」を紹介します。
胃のエコーでは急変患者を診る際に把握しておきたい“フルストマックかどうか”を知ることができます。患者の胃にあるものは液体か固体か、嘔吐のリスクはどれだけかを判断すればより安全に挿管を施行できます。また、胃のエコーは大量服薬患者への応用も可能です。患者が飲んだ錠剤がどれだけ胃に残っているのかが画像を通して確認できるため、胃洗浄を行うかどうかの判定に役立ちます。番組内では胃のエコーで錠剤がどのように見えるかも紹介しています。

第5回 下肢深部静脈のエコー
第5回では深部静脈血栓症(DVT)を発見できる「下肢エコー」を紹介します。
ロングフライトなど、長時間同じ体勢でいると起こりやすい深部静脈血栓症。手術後の安静解除の際などはとくに肺血栓塞栓症を引き起こすリスクが高く、予防ガイドラインにも記載されています。下肢エコーではそんな下肢深部静脈の血栓を「大腿部」「膝窩部」「ひらめ筋」で確認することができるんです。DVTは被災地の避難所でも問題になりますので、簡便なエコーでのスクリーニング方法を、ぜひ習得してください!

第6回 眼のエコー
これぞ裏ワザ!最終回は「眼のエコー」を紹介します。
眼のエコーとは患者の眼球にエコーを当て、そこで見える視神経の太さから脳圧亢進を評価できるというもの。脳出血が疑われ、CT検査や脳外科医を待っている間に、この方法で脳圧上昇が確認できれば、先行して上半身挙上などの処置を行うことができます。実技編では顔面損傷の場合の小ワザも紹介、事故現場の傷病者にも使える“目ウロコ”ワザは必見です!

鈴木 昭広 ( すずき あきひろ )氏 自治医科大学 麻酔科

1991年旭川医科大学医学部卒業、同麻酔科にて研修。天理よろづ相談所、釧路脳神経外科、白河病院、旭川医科大学救命センターなどを経て 2016年より東京慈恵会医科大学麻酔科学講座 准教授。2020年4月より自治医科大学附属病院 麻酔科 周術期担当教授に就任。麻酔科学会指導医、蘇生学会指導医、救急専門医、集中治療専門医、ペインクリニック専門医、航空医療学会認定指導者、日本DMAT統括隊員。取得資格が物語るように、麻酔科医を急性期に強い新たなジェネラリストと位置付ける。誰でも簡単、安全な医療を提供することを目指して超音波教育にも取り組み、米国NBEのPTEeXAM Testamur、日本JBPOT認定医取得歴あり。