統合失調症患者の性生活に対する満足度は 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2017/04/20 統合失調症患者における主観的QOLの研究は広く行われているが、性生活の満足度については、ほとんど知られていない。英国・Newham Centre for Mental HealthのNeelam Laxhman氏らは、統合失調症患者の性生活に対する満足度を評価し、より低い満足度に関連する患者の特徴を調査した。Schizophrenia research誌オンライン版2017年3月5日号の報告。 統合失調症または関連疾患(ICD-10 F20~29)を有する患者の、5つの独立したサンプルデータを分析した。性生活の満足度を含むQOLは、Manchester Short Assessment of Quality of Life(MANSA)を用いて評価した。 主な結果は以下のとおり。 ・すべての患者1,404例において、性生活の満足度は、他の生活関連の満足度よりも有意に低かった。また、各サンプルの平均スコアは、中間スケールポイントを下回り、不満は明らかであった。 ・満足度の低さと関連していたのは、男性、未婚、感情症状の多さであった。 著者らは「統合失調症患者は、性生活に関する不満を感じている。この不満の背景と理由について、今後の研究で明らかにすべきである」としている。 関連医療ニュース 統合失調症患者の性機能障害、ミルタザピンで改善 統合失調症、男と女で妄想内容は異なる 統合失調症患者の性格で予後を予測 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Laxhman N, et al. Schizophr Res. 2017 Mar 5. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] PIK3CA変異の内分泌療法抵抗性HR+/HER2-乳がん、inavolisib追加でPFS・OS改善(INAVO120)/NEJM(2025/06/11) 高リスク頭頸部がん、CRT+ニボルマブの術後補助療法が20年振りの新たな標準治療に(NIVOPOSTOP)/ASCO2025(2025/06/11) HRR関連遺伝子に病的バリアントを有するmCSPCへのニラパリブ+AAP、rPFS改善(AMPLITUDE)/ASCO2025(2025/06/11) COPD初の生物学的製剤デュピルマブへの期待/サノフィ(2025/06/11) うつ病合併片頭痛に対するフレマネズマブの有効性〜UNITE試験(2025/06/11) HER2+乳がん術前療法、THP vs.TCHP(neoCARHP)/ASCO2025(2025/06/11) 眠気の正体とは?昼間の眠気は異常?/日本抗加齢医学会(2025/06/11) スポーツを現地観戦する高齢者は幸福感が高い/千葉大(2025/06/11) [ あわせて読みたい ] Dr.松崎のここまで!これだけ!うつ病診療 (2016/03/07) 薬剤性QT延長症候群とは(2015/09/30) 全国在宅医療・介護連携研修フォーラム(2015/03/31) ひと・身体をみる認知症医療(2015/03/15) 診療よろず相談TV(2013/10/25) 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会 領域別セッション(2013/11/12) 「てんかんと社会」国際シンポジウム(2013/09/24) 柏市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/24) 松戸市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/20)