ホルモン受容体陽性HER2陰性(HR+/HER2-)乳がんのリアルワールドコホートにおいて、早期(5年未満)および晩期(5~10年)再発の関連因子を特定することを目的とした後ろ向き研究の結果、臨床的に低リスクに分類される患者であっても晩期再発が生じる可能性がある一方、早期再発は高い腫瘍量および増殖活性を反映することが示唆された。チリ・Pontificia Universidad Catolica de ChileのBenjamin Walbaum氏らによるBMC Cancer誌オンライン版2026年4月10日号掲載の報告より。
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本研究では、1981~2022年に診断されたStageI~IIIのHR+/HER2-乳がん症例について、後ろ向き解析を実施した。無浸潤疾患生存(iDFS)率がSTEEP 2.0基準に従い評価され、評価変数には転移部位や早期および晩期の浸潤性再発が含まれた。早期再発は診断後6~<60ヵ月に発生した浸潤性再発、晩期再発は≧60~<120ヵ月に発生した浸潤性再発と定義された。
主な結果は以下のとおり。
・計4,367例のHR+/HER2-乳がんの女性患者が解析に組み入れられた。
・81.2%がStageI/IIであり、41.4%にリンパ節転移が認められた。また、42.0%が術前化学療法を、94.0%が術後内分泌療法を受けていた。
・5年および10年iDFS率は、それぞれ85.0%および70.0%であった。
・847件の浸潤性イベント(19.4%)のうち、54.3%が早期再発であり、45.7%が晩期再発であった。
・晩期再発例と比較して早期再発例では、StageI腫瘍の割合が低く、リンパ節転移の割合と組織学的グレードが高く、Ki-67高値と関連していた。
・多変量解析において、より進行した病期が早期再発および晩期再発の双方に関連する唯一の独立した因子であった。また、高齢であることは晩期再発と関連していた。
・再発例の70.2%で遠隔転移が認められ、高腫瘍量、グレード3、Ki-67高値と関連していた。また、47.5%で内臓転移が認められた。
(ケアネット 遊佐 なつみ)